運動会余話
運動会で中学3年生のフォークダンスを見た。一番楽しそうに踊っていたのは、U先生だった。生徒の3倍は弾けていた。教師をつとめていてよかったね。という感じだった。
最初に踊った曲は、オクラホマミキサーだった。振り付けは、35年前と全く同じだった。
「教えた世代が私たちの世代だったんじゃない？」
職業＝教師の人がそうつぶやいた。
その後、2曲続けて踊った曲は、西野カナさんの曲だった。弾けた踊りに会場は大いに盛り上がった。
中学生のフォークダンスを見ていると、踊っている今の生徒の、はるか先に、ぼくたちの時代のフォークダンスが鮮明によみがえってきた。新しいのに懐かしい感じがした。
一年生は、都はるみが歌う「かつらぎ音頭」を踊った。以前、古くなったレコードを、都はるみさんに依頼し録音し直してもらおうと思っていた。
「そうだ、今度は『かつらぎ音頭』を坂本冬美さんにCD録音してもらおう」
踊りを見ているとこういう思いが湧いてきた。
「かつらぎ音頭、坂本冬美プロジェクト」
この案はどうだろうか。
今、雨が降っている。台風15号が近づいている。ニュースでは、土砂崩れによってできた土砂ダムが決壊する恐れがあることが伝えられた。
雨が激しくなると恐ろしいと感じるようになっている。心配だ。
