2つの会議を梯子した
9時30分から和歌山市で会議があり、午後は橋本市で会議があった。
午前の会議は、高校再編問題とコロナ対策という2つのテーマの共産党議員団の会議だった。高校再編は、マックスで7校削減、少なくとも1校削減という削減ありきの計画になっている。昨年の答申からはトーンダウンしているが、削減する方向は変わらない。笠田高校がどうなるのか心配だが、和歌山県の高校教育をどうしていくのか。できれば県と一緒に考えられる土俵をつくってほしい。
県が一方的に削減計画を打ち出すのは間違っている。県も県民も人口減少と地域の衰退に直面して悩んでいるのだから、この深刻な問題を共通の土台にして、今後どうすればいいのかフラットな形で議論できる環境をつくってほしい。30人学級を県独自でつくれば、高校を再編する必要はない。むしろ和歌山県内の高校を全国にない好条件の下で運営して、全体をボトムアップして行き届いた教育環境を作る方がいい。和歌山県内の高校に特任高校を作って競争をあおるのではなくて、和歌山県内の子どもを大切にしして、子どもたちの未来を保障できる方向でがんばってほしいと思う。地域をとりまく危機的な状況は、こういう対策をこそ求めているのではないだろうか。
午後の会議は、弁護士による和歌山家庭裁判所妙寺出張所・妙寺簡易裁判所の充実を求めるものだった。家裁妙寺出張所は、「月に1回、裁判官や書記官等が出張して調停が行われているにすぎず、その利便性は非常に低いといわざるを得ない」(和歌山弁護士会、「伊都橋本地域における和歌山地方・家庭裁判所支部の新設及び和歌山地方・家庭裁判所御坊支部における裁判官の常駐を求める決議」 2014年2月22日)というものだ。
この状況を改善するために、和歌山弁護士会は、家裁妙寺支部を設置するよう求めている。そこに行くまでにまずは、調停の回数を増やしてほしいという要求も出されている。今回は、行政職員と議員による懇談会という形の会議だった。司法の充実というのは、国との関係でなかなかうまく行かないようだ。どうやって世論を盛り上げて状況を改善するのか、一緒に考える輪を広げようという話し合いだった。



