同級生との飲み会

雑感

同級生数人と飲み会をした。久しぶりに腹の底から笑った。話をしていると30数年前から40年以上の前の話が飛び出してくる。51歳や52歳になったので、思い出を紐解いて話をするのが楽しい。
思い出しながら展開する話は、さまざまな淡い恋の話。大人になる前の。
携帯電話がなく、固定電話で女の子の家にかけることの怖さがあった時代。
自転車を手に入れるだけで、どこまでも行けるようになったと思い込んで、小学校5年生の男の子が、和歌山市内の海を目指した話などが語られて、なんだか夢の世界を覗いているような気分になった。
高校生の時代は、自由に単車の免許を取って、単車を乗り回してもいい時代だった。単車に乗り、大人の真似をしてタバコを吸い、自分たちの見えている世界の中で生き生きしていた頃の話。

ぼくの高校時代は、かなり観念的だったので、あまりまわりのことが見えていなかった。
自分の胸の中の思いをノートに書いていた。自分との対話の真ん中にすきな女性へのあこがれがあって、ノートの中で自分と対話することだけで満足していた。恋という形に恋していたような。
高校2年生の時に友だちにノートを見られたことによって、ぼくの小さい物語にも変化が生まれた。11月に入って秋が深まりかけていたときのことだ。
友だちに呼び出されて、彼女がやってきて、喫茶店で向かい合わせに座ったとき、お店に飾られていた花までがよみがえってくる。淡い灰色一色の曇った空や寒かったことまで目に見えてきた。

人は、懐かしいことを思い出すと、幸せな気分になるように出来ている。
いっしょに生きていた時間を共有していた頃の、思い出がよみがえるからだろうか。同級生の集まりを望むだけで、それを楽しみにするだけでかなり生きていけるようにさえ感じる。実際は、日々の忙しさの中に埋没しているのだけれども。

半年には1回、こういう会を持とうということで、お開きとなった。

雑感

Posted by 東芝 弘明