広島へ
朝8時30分出発で、家族3人広島に向かった。我が家にしては時間より早く家を出たなと思った。時刻は8時28分だった。
京奈和に乗ったところで時刻は8時30分、ここまで自宅から2分できたのも素晴らしかった。
「林間の難波行き、何時？」
「8時52分」
妻は普通に喋った。
「えっ、後22分、間に合わんのと違う」
「次の電車はいつ」
「9時16分」
「新大阪間に合うん？」
「これで行ったら新大阪で6分しかない」
会話が弾む
「お母さんだけ駅前でおろして、2人は駐車場に行くか」
林間駅の信号機で残り時間後5分だった。いけるかも
林間駅の信号機で妻が降りて切符を買いに行ってもらって、僕と娘は従兄のマンションの駐車場に車を停めに行った。
「走れ」
信号機で待つこと1分、後2分、間に合うか。
駅に向かって走っている人が数人いた。カートを引っ張っている人もいる。
妻が切符を買って階段の上を見ていた。改札を出て階段を入り始めると電車が入ってきた。
セーフ。時間との戦いに3人は勝利した。
広島駅には12時に到着した。お昼ご飯をたべ、呉まで電車で移動し、戦艦大和の展示である大和ミュージアムと自衛隊の潜水艦に乗り込める自衛隊の展示館に行き、広島に戻って原爆ドームと原爆資料館を見学した。原爆資料館を見たのは、もう20数年前だった。その当時の資料館よりもはるかに充実していた。広島市は、原爆によって人間の生活が、家族がどのようにして破壊されたのかを描き、核兵器廃絶への歴史的な流れを詳しく描いていた。第二次世界大戦の敗北に至る歴史の中に戦艦大和が圧倒するアメリカの戦闘機の攻撃によって撃沈された歴史がある。大和は大きな役割を果たしたとは言い難い巨大戦艦だった。この出来事と広島、長崎への原子爆弾投下の出来事は時間的にもそう離れたものではなかった。
いい経験になった。
