お墓の掃除
10時に兄貴と妹、妹の娘親子がやってきた。この4人と高野山へお墓掃除に行った。一橋の2手に分かれた道が一つにもう一度合流するところからほんの少し行ったところに道路沿いに駐車場が設置されている。駐車場に車を置いて歩道を切ってあるところを北に向かって少し入ると、お墓掃除のゴミ捨て用の大きなコンテナが置いてある。その横を歩いて、大きな杉の木を過ぎると一橋から奥の院に続く参道に出る。この参道を横切って山を登り、5分ほど歩くとお墓に着く。墓の右側に沢があり、そこから取り水をして水汲み場を作っている。しかし、日照りが続いているので沢の水が枯れていた。
兄貴が水を汲みに行ったのに10分経っても戻ってこないので、もう少し待っているとバケツに半分ぐらいの水を汲んで戻ってきた。結局水を探して、山道まで戻って水路に溜まっている水を汲んできたらしい。水が少ないのでお墓掃除がはかどらなかった。バケツの水が汚れたので、今度は僕が水を汲みに行った。長靴を履いていたので沢に分け入っても大丈夫な状態だったが、結局山道まで戻らないと水を汲むことができなかった。歩くだけで汗が吹き出してくる。
父と母、従兄の父の墓と先祖の墓が一緒に祀られている。お墓の掃除が従兄と兄弟が集まる行事になっている。大明王院の方が大規模な掃除をしたらしく、杉の巨木が折れて倒れていたのも、枯葉が山積みになっていたのも全て撤去されており、綺麗になっていたのでお墓の前の杉の枯れ枝もなくなっていた。
「綺麗やね」
みんなで口々にそう言って作業を行なった。最後にお墓をタオルで拭いてみんなで順番に手を合わせた。お墓には「元気に暮らしています」という近況報告をする。
「お願い事はしないんやで」
妹の娘が、小学校3年生の子にそう言った。
お墓掃除の後、新しくできていた天風てらすに行き、買い物をした。僕の娘と従姉になるNちゃんが、娘宛にプリンを買ってくれた。夜は、3人分あったこのプリンを親子3人で食べた。瓶に入った高級プリンは、甘さを抑えた感じでおいしかった。カラメルシロップは、しゃぶしゃぶな感じだったが絶品だった。高野山内のお店は、オシャレな感じのお店が増えてブラッシュアップされている。若い観光客が増えている感じだった。