町民と住民との違い

雑感

午前中、議会全員協議会があり、議会基本条例などの改正案を説明した。12月議会への上程を予定している。基本条例の説明には1時間を要した。本会議場での説明は、その半分ぐらいにすべきだろう。これが上程できれば、議会だよりの特集は、議会基本条例等の改定になるだろう。改定の主な特徴を明確にして、それをどう伝えるかということになる。議会モニターの方々による意見を出してもらえればいいが、そういうマッチングがうまく行くかどうか。

少し気になっていた住民と町民の違いについて、調べ直して整理を試みた。地方自治法には住民という言葉はあっても市民や町民という言葉はない。市民という言葉は、市民=Citizenから来ている。市民には公人というような意味があって、市民革命というような表現の場合の市民は、町民や村民を含んでいる。○○市に住んでいる民=市民ではなくて、もっと幅広く市民という言葉が使われているということだ。Citizen Shipという例も考え方は同じ。市民性を問うこの考え方は、市民=公人という意味で使われている。もう一つの傾向は、新しい公共という考え方が入ってきたことによって、市民や町民、村民の中にその地域に存在している企業やNPO法人などを含むというものだ。

こういう流れの中にあるので、条例全体の中で住民と町民を規定し直すべきだという結論に至った。したがって現時点では、地方自治法にあわせて住民に全て統一する方がいいということにした。

かつらぎ町は、条例の中ですでに住民と町民を混在させているが、町民についての定義はなされていない。近い将来、住民と町民の定義を明確にする責任が生じるだろう。議会は、そのときを待つようにしたい。


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雑感

Posted by 東芝 弘明