議会だよりの研修を受けた

雑感

朝10時から午後4時30分まで株式会社会議録センターから講師に来ていただき、1日研修を受けた。講師は7年前に来ていただいた人で矢嶋洋美さんだった。
「私は研修をしたところの議会だよりがどう変化しているのか、見てきました。7年前とはずいぶん紙面が変わりましたよね。住民のコメントが一気に出るようになったので驚きました」
研修の中で矢嶋さんはこう言われた。
7年前と同じ講師が研修に来て下さること自体、嬉しいことだった。前の研修をきっかけに議会だよりは、紙面を改善できたので、今回も研修に期待した。
研修を受けながら、議会だよりをコミュニケーションツールとしてどう発展させるべきかを考えた。議会は住民の側にいることが伝わる紙面を作るという点で、取材に行った先で議員と住民が一緒に写真に写るのもいいかと思った。
行政側に立って紙面を組むのではなく、あくまでも住民の側に立って行政の施策を見るという視点が必要になる。
議会だよりの歴史は「議会の報告時代」から「企画特集スタート時代」に移行し、さらに今は「強力なツールとしての活用時代」に移行しているという。この区分でいえば、本町の議会だよりは「強力なツールとしての活用時代」の入り口に立っているかも知れない。しかし、まだ編集の中心は、議会の報告に重きを置いている。本格的に「強力なツールとしての活用時代」に移行するためには、紙面ごとに住民との交流を図り、読み手の行動変容をうながすものに変化しなければならないと思う。そのためには、紙面の1ページ、1記事ごとに着地点を明確にする編集に取り組む必要があると思った。
午後、写真の実際の撮り方を教えていただいたのは、ありがたかった。委員は、グラフと写真を作成するようになったので、実践的な問題意識をもって研修に向き合ったと思う。写真は自分が動きながら撮る、何を意図して撮るのか、考え抜いて撮ることが大事だと思った。ぼくの場合は、何となくほんわか撮ってしまいがちなので、よく考えながら撮ることを心がけたい。
トリミングには、さまざまな意図があることも学べた。参加した委員の行ったトリミングを矢嶋さんは否定することなく、それぞれの良さを確認しながら、よりよいものを目指すという姿勢を貫かれた。この姿勢から学ぶ必要性を感じる。相手を否定しないでよりよいものを目指すという考え方は、ぜひ編集会議に生かしたい。参加した委員のいろいろな捉え方、感じ方を解放していけば、さらに楽しく元気な編集会議になると思われる。否定から生まれるものは少ない。
101号については、詳細なクリニックをしていただき、書き込んで下さっている。このアドバイスを大事にして、具体的に紙面に生かすようにしたい。大刀洗から学んだグラフを多く乗せている点を褒めていただいたことは嬉しかった。

特集には、編集者の意図として「着地点」を鮮明にした編集が求められるのだという。着地点。オリンピックの体操の着地点をイメージした。最後は伸身の月面宙返りでぴったり両足を揃えて着地する。こういうイメージで選手は努力している。
議会だよりの特集については、編集をしながら何を伝えたいのか、どういう思いをもって編集するのかを明らかにし、それを紙面上で明らかにする努力が必要になる。編集会議の中で「着地点」という言葉を多用したいと考える。それは、編集の側の視点を鮮明にして押し出す努力でもあると思う。
12月に提案する特集については、まだ十分考えられていないが、決算については、なぜ委員会では不認定になり、本会議ではなぜ認定になったのか。そそれが伝わる紙面を作りたい。争点のある世界をそのまま見せることができれば、読み応えのある紙面になる。

写真は、変化のある写真、動きのある写真にするため、小物を使うことも含めて撮る努力を行えば、イメージ写真に頼らなくてもよくなるのではと思う。さらに自分たちで撮影する中で「写真に語らせる」ことになるよう努力したい。
必ず写真にはキャプションを付ける。キャプションでは写真の説明にならないキャプションを心がけたい。
見出しは、紙面全体を考えて、記事の内容を伝える見出しをさらに考え抜いて付ける努力をするのと、写真のキャプションとの関係で見出し、記事、キャプションが響き合うようなものにしたい。

以上が研修を受けた感想だ。


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雑感

Posted by 東芝 弘明