学校図書ボランティア

雑感

あるサイトから学校の図書室の写真をお借りした。この図書室は司書の先生が模様替えをして、ディスプレイ(陳列)したものだ。笠田小学校の図書室もこのような感じにすることによって、子どもたちの気持ちが落ち着く素敵な空間に変えることができる。全国の小中学校では、学校支援ボランティアが盛んに組織されて、図書ボランティアの力によって図書室が生まれ変わっている事例が増えている。
笠田小学校の図書室は、学校の改築後、綺麗なものになっているが、本の数がものすごく少なく素敵な飾りつけも行われていない。

ぼくの一つの夢は、学校支援ボランティアを笠田小学校に立ち上げて、図書ボランティアの一員として活動することにある。子どもたちの成長にとって、本の存在は欠かせない。テレビなどの映像文化は、すべてを見せてしまうので想像力を育てる点では乏しい。もちろん、映像文化にはすばらしいものがある。しかし、物語を聞いて、想像の羽を広げて自分の頭の中にイメージ豊かに再構築する力は、人間にとって必要不可欠な力だと思っている。
イマジネーション力とでもいえばいいのだろうか。

大人になって、人の話を聞いて、話を立体的に組み立てることができるかどうかが、人の話を深く理解できるかどうかだと思っている。人間1人の体験は、たかが知れている。話をイメージ豊かに再構築できないと相手の話にも肉薄できない。立体的に組み立てるというのは、イメージ力と論理の再構築力だろう。構造的に理解し、同時にイメージ力をもって目に見えるように把握するといってもいい。
こういう力は、活字や活字の物語に触れ、読みふける中で培われるのではないだろうか。

小さい頃は、本を読み聞かせるのもいい。耳で聞いた話は、想像力をかき立てる。
読書によって培われていくこのような力は、大人になって、自分で話を組み立てるときに、イメージ豊かに話ができる力にもなる。相手に自分の話を伝える力。この力があるかないかも大きい。能力というよりも、自分の人生を豊かにしてくれるし、楽しませてくれるものになる。

学校支援ボランティアの一員として、学校の図書ボランティアになるという願いは、こういう思いに支えられている。子どもたちが、ヒントふれあい本の世界を楽しむ力になれたら幸せだろうという思いがある。

ゆくゆくは、学校の図書室に司書が配置されることが望ましい。司書は、第3の脳といわれる書物の水先案内人だ。
「星について書いてる本はある?」
こう聞かれたら、司書は、実に豊かに子どもたちの前に本を示してくれる。本の専門家である司書がいて、学校の図書室以外の図書館とも結びついていれば、子どもたちの前に数多くの、まさに第3の脳である人類の豊かな財産である本の扉を開いてくれる。
調べたいことがあれば、図書室に行って司書の先生に尋ねてみるといい。
きっと、子どもたちの前に新しい道の世界を見せてくれる。
それは、まるでドラえもんのどこでもドアのようなものだ。

本から学んだことは大きい。自分の知らない世界が本の中にはたくさん詰まっている。
扉を開くと人生が変わるかも知れない。
昨日まで見ていた世界の意味が大きく変わるかも知れない。
新しい出会いが始まるかも知れない。


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雑感

Posted by 東芝 弘明