PTA新旧役員懇親会

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昼1時から笠田小学校の授業参観があったので、夫婦で参加した。
娘の授業は、「国語」。近視なので、娘はいつも一番前の席に座らせてもらっている。教室にはいると娘はちょうど真ん中の一番前に座っていた。
担任の先生は、はきはきした女の先生で、授業もまさに気っぷのいい切れを感じさせるものだった。
「3つの願い」を全員が発表した。
娘は、「地球温暖化をとめたい」、「戦争がなくなりますように」、もう一つが小さい声だったので聞き取れなかった。
「クスノキより大きくなりたい」という男の子が2人。
どういうことという質問が出ると十五社(じごせ)のクスノキ(以前書いたクスノキの記事)より背が大きくなりたいと男の子は答えた。
この答えに、一同驚きの声が上がり、同時に笑いが起こった。
4つの班に分かれてみんなで「3つのお願い」という短いアメリカの物語を、前に出て読んだ。それぞれの班に自主的な工夫があった。最後に読んだ班の子どもたちは、すべての文章をみんなで声を合わせて読んだ。この班の声が一番大きかった。
この日、授業参観のあと学級懇談会があり、午後3時からPTA総会があった。
ぼくは、今年度のPTA会長を務めることになった。
総会はちょうど1時間。前年度の役員で役員をおりる方々に感謝状を手渡すのがぼくの仕事だった。
名前をフルネームで読み上げる。賞状を見て読めない名前があったらどうしようか、そんなことに神経が集中した。幸い、みんな普通に読める名前だったので、間違うことなく賞状を渡すことができた。
今年は、初めての試みとして、夕方5時から学校の近くの地域の集会所をお借りして、新旧役員の懇親会がおこなわれた。
授業参観が始まる前に、階段の踊り場のところで、M先生に出会った。
「今日は、体力を温存していますので」
M先生は、懇親会に意欲満々だった。生まれついての宴会部長(もしかしたら前世からの宴会部長?)で、笑顔が優しいこの先生は、うちの娘曰く「熊さん先生」なのだそうだ。
しかめっ面をしなければならないことが増えている学校の職場にあって、宴会の時にみんなを心底笑わせ、楽しくさせる役割を果たせる人物が存在することの意義は大きい。
山田洋次さんが、寅さんを撮り続けていたときに、まったく映画作りに役に立っていないような人が、宴会となると俄然ハッスルして、みんなを笑わせ、宴会を盛り上げることがあるといって、「人間、まったく役に立たない人はいない」という意味のことを書いたことがある。
その人は、宴会の時にしか役に立たなかったとしても、映画制作でスタッフが疲れているときに、宴会を盛り上げることによって、ストレスを発散させ、みんなをリフレッシュさせる、それだけでまた、みんなはがんばる気になる。そういうように、みんなをやる気にさせるだけでも、その人の価値は大きい。──これが山田洋次さんの言いたいことだった。
M先生の楽しい姿を見ると、この山田洋次さんの話を思い出す。
そうそう、名誉のために書いておかなければならないことがある。M先生は4年生から高学年にいたる算数を受け持っており、我が子が苦手にしている算数を「好きになった」と言わしめた先生だ。単に宴会部長という肩書きだけを持つ人ではなく、生業の「教師」としても、重要な役割を担っている人でもある。
宴会部長の役割と本職のどちらに比重があるのか、ぼくにはまだ分からない。
しかし、一番離れたトイ面からM先生の笑っている顔を見ていると、幸せな気分になってくるので、あの笑顔で子どもたちに接したら、子どもも幸せになるだろうなという思いがこみ上げてきた。
「結婚式の衣装合わせの時に、花嫁の父に間違われ、母と息子は夫婦だと思われてしまった。それで30万円も値引きしてもらえた」
宴会ではこんな話も飛び出した。「俺も保育所に子どもを迎えに行ったら、『おじいちゃんが迎えに来てくれたよ』と言われたことがある」
こんな話が後に続いた。
わが娘の担任をしてくれたI(アイ)先生の特技は、お酒を一滴も飲まない場合でも、宴会モードに入れることだ。酔っていなければ出ないようなジョークが、アルコール抜きで出てくる。
こういう特技があって、教師という職業は成り立っているのだろうか。
この日の懇親会は、9時過ぎまで続いた。とにかく4時間、笑いすぎたので、今日はどうも左目の周辺が痛い。顔もはれぼったい。
しかし、どんな話題を語り合って、笑い続けていたのか、あんまり記憶がない。
懇親会が終わってから自宅まで歩いて帰った。
お酒はまったく強くない。自宅に帰るとこたつでひっくり返ってしまった。
「カンフー・ハッスル」を途中から見ていると眠ってしまった。
「お父さん、お風呂入りよ。入らんと罰金やで」
娘の声にのたうち回りながら、結局起きることができずに、朝5時前に目が覚めた。新聞配達に行き、朝風呂に入った。
「ボイラー代もったいないよ」
娘が起きてきて、罰金1000円をとられてしまった。
「お地蔵さんの貯金箱にいれとこか」
妻と娘が短いやり取りを交わし、食事代に活用することで決着がついた。
わが家の夕飯が少しだけ潤うかも知れない。(4月26日付けでアップしました)

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Posted by 東芝 弘明