メモリとバッテリーの話
岩出市であった会議の帰りに岩出市の新しいジョーシンによってDVDを買ってきた。50枚入りのスピンドラーが1500円、スリムケースが1150円、結局1枚あたりの値段が53円。
これは破格に安い。今まで安かったとしても20枚1600円程度だった。この場合は80円。ケースなしのスピンドラーの場合、安かったとしてもケースを買うと結局高くつくことの方が多かった。今回買ったエレクシアのスピンドラーがめちゃくちゃ安かったので、こんな値段になった。
少し店内を物色しているとBlu-rayのドライブが3万円程度で販売されていた。このドライブをテレビにつなげるのであれば、簡単にBlu-rayディスクが見れることになる。そうすれば高い買い物もしなくてすむのだが。おそらくは、パソコンのドライブとしてしか使えないのだろうなあ。
Blu-rayのディスクは、まだまだ高価なのでDVDがBlu-rayに移行するのには、時間がかかりそうだ。フルハイビジョン映像をBlu-rayに録画できても1枚あたりのディスクの価格が高いと簡単には録画できない。DVD-Rのように安くなれば、一気にBlu-rayの波がやってくると思われる。
ハイビジョンのビデオカメラも見たが、こちらの方は10万円そこそこで手に入るようになってきている。一昔前が嘘のようだ。最近、宮崎駿さんの密着取材に小さなビデオカメラが入っていたが、テレビに映し出された映像は、かなりきれいだったので驚いた。
小型のカメラのようなビデオカメラとか、カメラとビデオカメラが一体化した製品とかが出てきそうな感じがする。今あるのは、カメラが付け足し、もしくはビデオが付け足しというもの。これが本格的なカメラと本格的なビデオが一体化し、しかも小型化すれば、誰もがどこでも自由に写真と映像を撮れるようになる。
この間の革命を引き起こしたのは、メモリだろう。小さなチップにものすごい情報を保存できるようになり、しかも価格が非常に安くなったので、まさに革命的な変化が起こってきた。
メモリがさらに大容量になってくれば、おそらくテープは駆逐されていく。ちいさなSDメモリーカードに50ギガというような大容量のデータ保存ができるようになれば、ハイビジョンを2時間たっぷり撮れるようになる。
これから先、メモリがどのような技術革新を生み出して変化していくのか、ぼくにはまったく分からないが、さらに飛躍的な大容量メモリが出現すれば、製品はさらに劇的に変化するだろう。すべての電気製品にユーザー固有の情報が保存され、パソコンのように機械をカスタマイズして使用できるようになれば、メモリがユビキタス社会を一歩前に進める役割を担うことになるだろう。
パソコンで管理されているさまざまな情報が、iPodのように簡単にシンクロされ、他の家電製品に使用できるようになれば、電気製品の一元的な管理にも未来が拓かれる。
革命の担い手は、大容量化していくメモリにある。──ぼくはそう思っている。
次に大きな革命を引き起こすのは、バッテリーだと思う。バッテリーがさらに小型化し、しかも大容量になり、長時間使用（たとえば携帯電話であれば2週間とか、パソコンであれば5日間ぐらい、車であれば2週間）が可能になると技術革新は劇的に進むのではなかろうか。
電気自動車が、数時間の充電で2週間走るようになれば、ガソリンから電気自動車への大革命が起こる。そのような都合のよい「革命」が実現するためには、超伝導の実用化が必要になるのかも知れない。現在超伝導の実用化という点でいえば、JR式マグレブと呼ばれているリニア新幹線の実験線路がある。こちらの方は、2025年に実用化することが目標になっている。これが実現すると、時速500キロ超の新幹線が走ることになる。
超伝導磁石による電気自動車が誕生すれば（アニメの「アキラ」の世界だ）、地球温暖化防止に多大な貢献を果たせる。超伝導磁石は、磁場による超伝導の消滅さえなければ、半永久的な強力磁石ができる。
まあ、ここまで変化が起こらなくても、現在のバッテリーをさらに長時間もつようなものに造りかえることができれば、大きな変化が起こるのは間違いないと思われる。
夢のようなことを書いてしまった。自分のMacは、バッテリーが死んでしまっているので、充電できなくなっている。4年間も使っているとバッテリーはなんの用もなさなくなった。充電できるのは、せいぜい5分程度。コンセントをぬくとただちにバッテリーがありませんという表示が出る。
買うと1万円もいる。自宅のビデオカメラのバッテリーも30分もたなくなっている。こちらも買うとなると1万円程度する。
夢を語っても現実には変化が起こらない。
