お見舞に行った

雑感

お見舞いに行った。MさんとOさんの二人に。一人は紀北分院、もう1人は紀和病院だった。
面会時間は、ネットで検索した。紀北分院は午前10時から、紀和病院は午後3時だった。
病室を尋ねることにしていたので、午前と午後に分けて、お見舞いに行くことにした。
紀北分院の受付のロビーには、多くの人が椅子に座って、アナウンスを待っていた。ロビーの天井は高く、明るい空間が広がっていた。エレベーターで病棟に行った。
意中の人は、談話室で本を読んでいた。明るいお見舞いになった。

午後のお見舞いは、地域医療講演会が終わってからになった。紀和病院は、雨に濡れていた。こちらもエレベーターで病棟に行った。午前の病院と午後の病院とは表情がちがう。外来患者が待っているのといないのとの差だ。
一番奥に近い病室に意中の人はいた。脳内出血だったと聞いていた。言語障害が残っていたし、左半身が麻痺していたので、会話が成り立たなかった。
「自分は、」「自分は」という言葉と「時間」という言葉だけしか聞き取れなかった。それでも、半身を起こして、握手を求めてくれたので、握手をして、そこにもう一つの手を添えて、包むようにした。むせび泣きが起こり、こちらも涙が溢れそうになった。
帰り際に「ありがと」と言ってくださった。「次第に良くなると思いますよ」というのが精一杯だった。
午前のお見舞とは、対照的なお見舞いになった。

この訪問の前に地域医療講演会が総合文化会館のAVホールで行われたので、参加した。和歌山大学の板倉徹理事長の講演は、笑の溢れる楽しい講演だった。こういう講演会に参加したあとの聴衆の反応には喜びが溢れている。演題は「百歳まで元気で生きるために」というものだった。脳は、何歳になっても発達すること、脳の中の細胞には、発達する完全細胞があると言われており、それは増えるという話もあった。以前読んだ池谷さんの脳科学の本にも海馬にある神経細胞は、成人しても増えると書いていたが、今日の話も、このことを指すものだったのではないだろうか。

アルツハイマーの予防としては、歩くこと、運動することがいいというお話だった。自分の足で場所を移動することが、脳にとって一番の刺激になるということだろう。記憶を鍛えるお話もあった。公演のあと、ゲーム脳の話を質問したが、問題意識を持って、物事を探求することの意味を問えばよかったと思った。
この質問をしなかったことが残念だった。
話の中にラジオがいいというお話があった。溜まっていた鈴木敏夫さんのポッドキャスト「ジブリ汗まみれ」を聞いているので、これはいいんだと思った。日記を書きましょうというお話もあったので、ブログはいいということを再認識した。

夕食は娘とおばあちゃんを連れて、藏寿司に行った。知った顔の人が、レーンを隔てて座っていた。


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雑感

Posted by 東芝 弘明