法律事務所に

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何だか疲れが溜まってきた。
朝から和歌山市内にある法律事務所に相談者といっしょに相談に行った。労災に関わる話だった。
ぼくの分からない分野の話だったので、いっしょに同行することにしたが、自分の認識を広げる上で非常にいい経験になった。
ただし、相談内容は、なかなか厳しいものだった。労働災害によって障害者になっているかどうか、因果関係については、被害者の側から証明しなければならない。それが証明できない場合は、障害認定も低いものになる。現在の障害の状況が、労災の事故によるものなのか、本人が以前から抱えていた病気によるものなのか。争点はここにある。
お医者さんの診断が重要なのだが、医者は、本人の症状について診断を下すだけなので、捜査や調査のように現場に足を運び、事故の状況を把握した上で診断する訳ではない。
つまり、明らかに外部からの力によって損傷を受け、それが原因で現在の状態が生まれたことを確認できる場合は、後遺障害認定はしやすい。
障害の状況は明らかなのに、それが労災事故によるものだという判断がつきにくい場合は、障害認定の判定は低くなる。
弁護士による話は、非常に鮮明で分かりやすいものだった。
でも、なぜ日本は、被害を受けた側が証明しなければならないのだろう。事故を起こしたのが職場であれば、行政機関が調査に入り、労災だったのかどうか行政の権限によって労災を証明するというようになれば、被害者の苦労は軽減するのにと思う。
例えば医療事故。
情報開示の責任と証明責任が病院側にあれば、住民の負担は非常に小さくなる。こういう風に裁判の関係を逆転させることはできないのだろうか。
弁護士の話を聞くたびにそんなことを考える。
法律は国民のために。こういう世の中を夢に見る。


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Posted by 東芝 弘明