娘とお留守番

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おばあちゃんが日帰り旅行に行ったので、今日は昼から休みを取って娘と一緒にお留守番をすることになった。
「お父さん、(元)WAYのところに迎えに来て」
12時20分、公衆電話と表示された携帯電話に出ると、少し甘えた声で娘の声がした。
車に乗ってすぐに事務所を出て行く。ここ数日、車の中には「かぐや姫」の「フォーエバー」が流れている。秋の景色にとけ込んでいくような、情景が広がっていくような曲に包まれるのは心地よい。
日曜日、静岡県掛川市でおこなわれたつま恋コンサートの総集編がBSで放映され、1部と2部を録画して観た。解散してからしか知ることのできなかった「かぐや姫」が、ブラウン管の中で歌っていた。それから数日、この曲たちに心惹かれている。
WAYの駐車場について、読みかけの本を読んでいるとランドセルをしょった娘がSちゃんといっしょに歩いてくるのが見えた。
元気がはじけてまわりでダンスを踊っているような感じで娘が歩いていた。
水曜日は、ピアノの練習と硬筆の習い事がある。2時から3時半ぐらいまで送り届けると帰ってこない。ピアノ教室と硬筆の教室は目と鼻の先にある。2つの鞄を車に積んで教室の前につくと、「電話するからよ」娘はそう言って駆けだしていった。
娘から電話がかかってくるまでの間、ぼくは赤旗読者ニュース「清流」の原稿と橋本市のアンケートの字句修正をおこなった。
帰ってくると娘は、家の外で友だちと遊びはじめた。ときどき、娘の声が家の中にはっきりと聞こえてくる。晴れていた空が3時以降は薄曇りのような状態になり、空気もひんやりしてきた。ぼくの近所には、小さい子どもが多いのでいつもにぎやかな声がまわりに響いている。道を公園にに見立てた遊びもおこなわれているが、ぼくたちの子ども時代のように、蝋石で道に絵を描いて、石蹴りやケンケン遊びなどはしないようだ。
「ただいま」
大きな声で娘が玄関を開けて入ってきた。
「今日は何して遊んでた」
「自転車リレー」
こんな答えが返ってきた。
7時過ぎにお通夜に行った。12年前、2回目の選挙のときに「知り合いに紹介したい」そう言ってぼくを車に乗せ、山深い道を連れて行ってくれたHさんが亡くなった。
夫婦で一生懸命に働いてきた方だった。
遺影の写真は、比較的若い頃の写真だった。
仕事を変えてからここ数年会えないままでいた。生きているときにもう一度お会いしておきたかった。


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Posted by 東芝 弘明