火事の現場に

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朝5時30分の少し前に起きて、新聞配達に出ると道路を消防のホースが横断していた。気になりながらもUターンして道を迂回しようとした。するとまた消防のホースが道路を何本か横切っていた。さらに方向を変えて別の道を走ろうとすると、今度は道路に沿ってホースが2本走っていた。前方を見ると白い煙が上がっていた。
木材を取り扱っている工場が燃えている。車を降りて火事を見ていた近所の人に話を聞くと、新聞配達の人が配達しようとした頃からすでに燃えていたのだという。
仕方がないので、車を堤防に向かって走らせ、堤防を通って事務所に行くことにした。
新聞配達を終わってから、もう一度現場に、今度はカブで駆けつけた。6時20分頃になると消火活動はピークを過ぎていたが、まだ工場の壁の穴から赤い炎がちらちら見えていた。
「何時頃ここに着いたのか」
同級生の消防団員に声をかけると、
「4時過ぎかな」
眠たそうな顔でそう答えた。
ぼくは、出火のときに鳴らされたであろうサイレンがまったく聞こえなかった。
出火の原因の特定はこれからのようだった。
区長さんと町内会長さんの相談が始まったので、その輪の中に入り話を聞いた。
火事が起これば、消防団員と伊都消防本部の方々が、ただちに現場に駆けつける。朝の4時頃たたき起こされ、ぶっ続けに7時過ぎまで活動し、急いで身支度をして仕事に向かう。
こうして、地域の安全が守られている。
頭が下がる。
役場に配達に行ったときにも、現場に駆けつけていた職員に会った。
「今朝はご苦労さまです」
疲れた顔がそこにあった。


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Posted by 東芝 弘明