宮本岳志衆議院議員の文章、いいねえ
日本共産党には、政権を交代するところまで躍進できなくても、野党に留まる状態でも、議席を伸ばせば、確実に日本の政治を変える力がある。なぜか。それは国民の世論と運動と結びついた力をもっているからだ。国民の根本的な利益に依拠して、運動している日本共産党は、唯一のぶれない政党として、存在意義を発揮してきた。このような政治を貫くかぎり、日本共産党は、政治を動かす力を失わない。
小選挙区制で政権交代以外に政治を変える道がないかのような論調がまかり通ってきた。これが、二大政党制に基づくマニフェスト選挙だった。しかし、過去10年間の政治は、政権交代が起こったとしても、政治に対する基本的な方針が確立していない場合、政権交代が政治を変える力をもつものでなかったことを明らかにした。それが民主党の政権交代劇だった。
この問題を、分かりやすく、力強く訴えている現職国会議員の文章がある。今日は、これを書いた日本共産党の宮本岳志衆議院議員の文章を紹介したい。
私は今日、大阪梅田の帰阪第一声の演説で、「日本共産党が躍進すれば、政治の流れは必ず変わります!」と訴えた。ここが今回の選挙の訴えどころだ。「日本共産党が躍進すれば、政治の流れが変わる」というのは、日本共産党が衆議院の過半数をとることを想定しての話ではない。
私たちが、今回の選挙でわが党が掲げた議席獲得目標は、「すべての比例ブロックで議席獲得・議席増をかちとり、小選挙区でも議席を獲得する」というもの。これを現有議席にあてはめれば比例で20議席程度となる。
これは現有8議席から見れば、2.5倍という大志あるものだが、とうてい過半数には及ばない。しかし、この目標をやりきれば政治の流れは必ず変わるだろう。今野党の一部に「政治を変えるには政権を代えなければならない。そのためには候補者を調整して反自民勢力で過半数をとらねばならない」という主張があるが、これは「二大政党病」とでも言うべき病癖だ。
こういうことを言う人たちは、「国民の世論と運動で国会を包囲し、野党として論戦で政権を突き動かし、野党であっても政治を動かす」というような活動をしてこなかった人たちだ。「とにかく政権を取らねば何もできない」など言って、選挙で過半数を抑えるための戦術に没頭してきた人たちではないか。そして実際、そういう人たちは政権を取っても何もできなかった。
当然だ。世論や運動と結ぶことなく、政党の取引や選挙戦術だけに没頭してきた人たちが、政権を担ったとしても結局、役所や官僚の言いなりになるか、それが上手くいかなかったら、結局、その官僚を恨み、「官僚支配」なるものに敵を見誤るぐらいしかなすすべがなかろう。
わが党はそういう党ではない。常に全国津々浦々の国民の要求と結びつき、運動をおこし手を携え、請願署名を積み上げ、国会論戦で政府の姿勢を質し、建設的な対案を示して政治を動かす。これまでの8人の衆議院の議席でも、そういう活動を貫いてきた。2.5倍の20人の議員団になったら、もっと大きく政治を動かすことができる。
また政治は、そんな単純な「足し算」ではない。日本共産党が「消費税増税中止、集団的自衛権行使反対、秘密保護法は廃止を、原発再稼働反対、TPP交渉から撤退せよ、沖縄新基地建設反対」等々をかかげて、総選挙で目に見えて大躍進すれば、来春のいっせい地方選挙でも、再来年の参議院選挙に向けても、躍進したければ他の野党も同じような主張をするようになるだろう。政治とは「掛け算」なのである。
その時こそ、真の統一戦線・野党共同が現実的な展望を持つ時だ。今のような、国政上の根本問題で自民党と対決軸を持たない政党とわが党が、「自民党を落とす」などというだけの「数合わせ」のために無原則に候補者の調整や選挙の協力を行うことは(沖縄を除いて)ありえないし、やったところで国民にとっては、いささかもよい結果は生まれないであろう。
日本共産党が大躍進すれば、他の野党にも変化が現われるであろう。変化が現れれば共同の場面が広がるであろう。そういう変化が広がれば政治の流れは確実に変わるであろう。日本共産党が躍進すれば、日本の政治は必ず変わるに違いない。
国民主権に依拠して、国民の力を信じて、実際に全国津々浦々で結びついて、政治を変えていく。ここに日本共産党の基本がある。これは党創立以来、日本共産党が貫いてきたものだ。
第二次世界大戦の前夜、満州事変から始まった15年に及んだ戦争に対し、当初から日本の侵略戦争であることを見抜き、反戦運動を展開し、ビラをまき、「赤旗」(せっき)を発行し、反対運動を組織して軍隊の中にも党を作って活動してきた日本で最も古い歴史をもつ政党。それが日本共産党だ。天皇主権の政治は、近い将来国民主権の政治に移行することを見抜き、侵略戦争に反対し、国民主権の日本をつくることを展望した政党。それが日本共産党だった。
この党は、国民に依拠して政治を行ってきた歴史に貫かれている。この党が大きく躍進することが、戦争する国づくりを阻止する、最も確かな力になる。
国民と日本共産党の結びつきが強まることを歴代の政権勢力は、怖れてきたし憎んできた。日本共産党をアカだといい、非国民だというレッテルを貼り、戦後は民主主義の破壊者だと弾圧し、ソ連や中国と同じだというデマを振りまいてきたのは、国民との結びつきを断ち切りたいからだった。政権を維持し、国民を支配するためには、日本共産党と国民の間にくさびを打ち込む必要があった。これは、政権維持、体制維持のための戦略だった。
日本共産党は、これらの分断攻撃を打ち破って、国民と日本共産党が力を合わせたところで、大きな変化を生み出してきた。全国津々浦々で。沖縄県では、米軍基地の移設ノーで自民党と日本共産党と沖縄県民というオール沖縄が実現し、知事選で圧勝する結果を生み出した。
安倍政権は、おそらく日本の政治と経済にとって、開けてはならないパンドラの箱を開いた。箱の底に最後に残ったのは、国民の暮らしと日本共産党だった。箱の底には希望があった。
日経のサイトで、「政権選択なき衆院選」と書かれていました。何なんでしょうねぇ~この閉塞感というかしらけたムード。愚か者を選ぶか?、馬鹿野郎を選ぶか?・・・どちらを選べと言われてもなぁ~。
政治家というのは坊主と同じで、誰でもできる簡単な仕事です。その仕事(しゃべった内容)に対して責任を取らないのが、政治家も坊主も同じ。また世の中に不要とは言わないけど、そんなに多く必要ない人たちという点で、政治家も坊主も同じです。そのうえ、うまくいけばさも自分の手柄のように自慢するのも政治家と坊主が同じです。
宮本岳志衆議院議員・・・・国会をバックに写真撮って気持ちいいよねぇ~。選挙も比例区なのでまた帰ってこれる。いいなぁ~・・・楽な仕事。こんなのを選ぶか安倍首相派を選ぶか・・・何なんでしょうね。この感じ・・・・・・
トリノさん、宮本さんの動きを全く知らないで、こういう論評を書くのはどうでしょうか。少なくとも、事実を踏まえて書くべきです。
宮本さんは、毎日東奔西走して、仕事をしっかりしています。宮本さんの動きは、かれのFacebookでかなり克明に書かれています。論評をするのならば、その人の動きをきちんと把握してからにしてください。そうでないと、ほんと、ネット右翼の決めつけと変わりがありません。
政治家は、誰でもできる仕事というのも、政治を知っている人の意見とは、ものすごくかけ離れています。
今日の宮本さんの文章を紹介したブログへのアクセスは、457でした。多くの人が、この方の文章に共感した証拠です。
前に書きましたが、僕が政治家を評価する基準は何を実現したかで評価します。何を主張したかは評価に値しません。また毎日東奔西走したことも評価に値しません。国会での法案にどう対応したかが重要です。
政治家は元来嘘つきですので、その人間性についても評価基準に値しません。
今度の選挙は「政権選択なき衆院選」です。与党微減を希望します。自民・公明合わせて290議席程度。
それが居心地のいい議席数です。愚か者が勝ちすぎるのは良くないけど、馬鹿者が勝つのも具合が悪い。
最後に・・・日経のサイトで自民とか公明、民主各党の話題が記事にあることはありますが、共産党の記事は見た記憶がありません。・・・大勢に影響がないので・・・笑。
トリノさんは、民主主義を理解していないかのようですね。「政治家は嘘つき」というのは、政権党の腐敗した姿を見ているからではありませんか。
政権選択が、政治を変えるというのは、民主党が政治を変えられなかったという現実を踏まえていません。同じような政策を掲げている政党が政権交代を繰り返しても、政治は変わりません。
日本共産党は、国民主権が政治に生きるように運動しています。国民世論と日本共産党の努力がしっかり結びついたときに、政治は大きく変わります。日本経済新聞や読売新聞、産経新聞が日本共産党のことを大きく取りあげるときは、社会変革が否応なく迫っている時ですね。根本的な変革は、より根本的な準備によって実現します。
日本共産党が、向きあっている権力というのは、アメリカという国家と日本の巨大な企業によって動かされている政治と官僚機構です。アメリカとは対等平等の国家関係を構築することが目標です。日本国内では、政治が金や企業等の利害関係に動かされるのではなく、国民主権が生きる日本をつくることにあります。そのためには、国家権力の全体を国民が握る必要があります。そのためには、一致した目標の基づく連合政権の樹立が必要です。
日本共産党が、この運動を諦めることはありません。国民の根本的利益に依拠して、国民の中に入って運動を組織するということです。
日本共産党が伸びれば、政治は変わります。野党であっても。政治の力関係を広く深く見ないで、政党の離合集散だけ見ていたら、政治の本当の動きは分かりません。
安倍さんは、結局、消費税増税を現時点では残念せざるを得なかったということです。これは、アベノミクスの破たんそのもの。量的金融緩和、機動的な財政出動、成長戦略。これを繰り返して、実現したのは、株高と円安と消費税増税及び社会保障の切り捨て、日本の借金増大です。この経済政策には、まったく未来はありません。アベノミクスをはじめてわずか2年。破たんは明瞭です。
国民世論と日本経済の現実が安倍政権を追い詰めています。
日本共産党の躍進こそが、政治の流れを変える一番確かな力になります。
県外の者です。
宮本様を始め日本共産党は確かに素晴らしいお仕事をされていると思います。
しかし、他党との連携を「野合」ないし「二大政党病」と切って捨てるのは如何かと思います。
独自路線を貫いた「結果」として、現在の安倍自民党を利するとしても、それでも「確かな野党」として独自路線を貫くべきとお考えですか?
共産党が「大」躍進すれば日本が変わる。否定はしません。
しかし具体的に何名当選すれば大躍進?
たとえば今回の総選挙で5議席増えれば、共産党にとっては大躍進でしょうが、自民党にとっては蚊に刺された程度でしかありません。
それで安倍政権の暴走が本当に止められますか?
もしかしたら共産党にとって、民主党ほか他の野党に妥協することは、魂を売る行為に近いのかも知れません。
しかしその結果、現状はどうなっているのでしょうか?
反安倍・反原発・反TPP界隈では、とりわけ苛立っているのを実感します。
全国区で独自候補を立てるのは1959年からの伝統とのことです。
しかし、当時とは様相が全く異なります。
まして小選挙区制です。
今一度、下記リンク(ウィキペディア)の供託金没収額をご覧になって下さい。
全国の党員の皆さんから寄せられたであろう会費が、前回総選挙で7億円以上もみすみす「死に金」となっているのです。
私には共産党の選挙スタンスは、レミングの行進にしか見えません。
他方で、候補者を抑えた2009年は3億円に抑えられ、政権交代を後押ししました。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=2&cad=rja&uact=8&ved=0CCAQFjAB&url=http%3A%2F%2Fja.wikipedia.org%2Fwiki%2F%25E5%2585%25B1%25E7%2594%25A3%25E7%25A9%25BA%25E7%2599%25BD%25E5%258C%25BA&ei=NZCCVNSEFsqB8gXVo4HgCg&usg=AFQjCNFfeSs_x4W26FccCXHJLlADkldAZA&sig2=10M0yGSnAKFNr8NK0ylt1Q
本当にこの国を良くしたいとお考えでしたら、今一度お考え頂けませんか?
もちろん供託金だけでなく、諸々の莫大な費用が掛かっていることは言うまでもありません。
党員さんのためにも、もっと生きたお金の使い道があるのではありませんでしょうか?
日本を変えるため、ご賢察の程、何卒宜しくお願い致します。
Okadaさん。コメントありがとうございます。民主党による政権交代は、日本を動かしている勢力とたたかう覚悟のない政党が、政権交代を実現しても、結局利益を共有している勢力(いわば原発村のようなもの)によって、叩きつぶされることを証明したということです。
日本を牛耳っている勢力は、世界で有数の経済力をもった産業界と世界で最大の力をもったアメリカです。この2つの勢力に立ち向かわないと日本の政治は変わりません。
民主党の末期は、自民・公明・民主による3党合意が連発されました。これによって、民主党は完全に自民党に飲み込まれてしまいました。現在の民主党のビラやテレビコマーシャルで、「今こそ、流れを変える時。」と書いたり言ったりしていますが、ものすごく白々しく聞こえます。
現在の野党は、自民党の補完勢力です。国民の根本的な利益を守るという立場に立っていません(国民の利益を守るためには、団体献金や企業献金を受け取ってはなりません。これが政党を見極める試金石です)。こういう勢力がくっついたり離れたりしても、自民党に対抗できる力はありません。結局は、財界とアメリカの許容範囲の中で、うごめいているのが日本共産党以外の政党でしょう。
社民党は、日本共産党と政策が似通っていますが、この政党は、何度も自己否定的な取引をして、自らの立場を失ってきました。最大の汚点は村山内閣の誕生でした。社会党が社民党に名前を変えざるを得ないような出直しをし、いまや消えかねない状況になっています。
現在行われている選挙互助会的な協力は、まさに野合です。反自民という形で、自民党政治に変わる路線転換を掲げてはいません。みんなの党が選挙前に解党したように、今回も選挙互助会は、自己矛盾を深めて自らの勢力を崩壊に向かわせるものになるでしょう。
どんなに長い時間がかかっても、国民の根本的利益を守る立場に立って、国民に依拠して政治を進める勢力が、国会で議席を占めることが、政治を変える力になります。現状では、このような立場に立って、まっすぐに活動している政党は、日本共産党だけです。
日本共産党は、いずれ、日本共産党以外にも、国民の利益を守る政治家や政党が現れるとみていますし、期待しています。日本共産党の躍進が政治を変えるというのは、どの勢力が国民に依拠して政治を進めているかという視点から生まれてくる確信です。
ご返答、ありがとうございます。
一言で言えば、「良いのは共産党だけ、他は全部ダメ」ですか?
私は今後将来、日本共産党が躍進することを望んでいますし、期待しています。
しかし、多くの国民は「今」安倍政権をストップさせて欲しいと望んでいるのではないでしょうか?
共産党が今よりも勢力を伸ばす以前に、安倍首相の任期が終わってしまいます。
ならば、沖縄県知事選は一体何なのでしょうか?
本州とは事情が異なるとは言え、保革が手を結んだのは「野合」ではないのですか?
別に、ずっと他党とくっつけと言うつもりはありません。
選挙の時だけでも良いのです。
いっそ、連立与党の一角を狙うぐらいの気概を見せれば、もっと喝采を浴びるのではないでしょうか?
逆に、他の連立与党に共産党の意見を飲ませれば良いのです。
お言葉ですが、共産党あるいは東芝様の主張には、「日本はいつか勝利する」という類いのような旧陸軍に相通ずる精神主義が窺えます。
もちろん、それを否定はしません。
しかし、それが結果として、他の野党の足を引っ張てもいる現実を直視頂けませんか。
あと、供託金についてのご回答を頂いておりません。
私は党員ではありませんが、このまま、選挙の度に7億円前後プラス全選挙区での選挙費用を、党員の方々に負担してもらうのは当然とお考えでしょうか?
もちろん法に触れる問題ではありませんが、ちょっと金銭感覚を疑ってしまいます。
東芝様のご活躍を、応援申し上げます。
日本共産党だけが正しいとは思っていません。でも、国会内で政策協定を結べるような政党はないということです。野党の方が自民党より右翼的になり、全体で右寄りを競い合う中で、日本共産党の存在が貴重になっているということです。
日本共産党の存在が貴重であることは否定しません。
それは、私も同意見です。
しかし、これだけはどうしても理解に苦しみます。
「野党の方が自民党より右翼的になり、全体で右寄りを競い合う中…」
自民党よりも右翼的な野党が実在するのは確かです。
しかし、「全体で右寄りを競い合う」というのは、どうしても理解に苦しみます。
あまりに極論過ぎませんか?
自民党の極右主義を非難する人達(でなおかつ共産党とは距離を置く人)を愚弄していませんか?
共産党以外の政党は「全て右」ないし「自民党より右」なのでしょうか?
今一度、外部の党外部の声をお聞きいただけませんか?
そのような現実認識では、共産党そのものに対する投票意欲を失います。
ちょっと筆が滑りましたね。自民党よりも右寄りなのは、次世代の党、維新の党、民主党の一部勢力(民主党全体はそうでない)ですね。十把一絡げにしてしまいました。訂正します。
それと、ぼくの書いたものは、ぼくに責任があって、日本共産党そのものの見解ではありません。もし中央委員会の見解と違う場合の責任は、ぼくにあるのであって、中央委員会にはありません。「東芝弘明の日々雑感」に対し、中央委員会はまったく責任を負っていません。あしからず。
野党の中で一定力を持ってきたのは、右に引っ張ろうとする勢力でした。これらの政党と選挙協力する民主党は、いったいどうなるんでしょう。これで本当に自民党と対抗できるんでしょうか。