日本共産党和歌山県委員会の落成式

日本共産党和歌山県委員会の新事務所の落成会に出席した。
始まる3分前に新事務所に到着した。縦長の間口の狭い事務所だった。3階の会議室が落成式の会場だった。式の中で元県常任委員だった橋爪さんによる事務所の変遷の歴史の紹介が面白かった。闇市の中にあったバラック立ての小さな事務所から始まって、50年問題の頃の非合法化された時代をへて和歌山市役所の西に南北に走っている中央通横の十三番丁に事務所があった。1969年に西長町2丁目に事務所が移っているという。今回は、この事務所の土地にもう一度事務所を建て直すという形になった。耐震が行われていない建物だったが、工事のために解体してみると、地面が極めて柔らかく建設が危ぶまれたのだという。紀の川の最河口に隣接する西長町の昔は、紀の川そのものだったらしい。
新しい事務所に、古い古い事務机を運び込んでいたので、建物は新しくなったのだけれど、中身はほとんど変わらないという、ぼくのiPhoneのような既視感に溢れていた。
「今回の事務所建設は、すべて寄附で行う」
こう宣言された新事務所は、党員や支持者の方の募金で建てられた。おそらく、この事務所建設の募金は、民主党1党が日本全国で集める募金のはるか上を行く。国民に依拠して政治を地道に行ってきた日本共産党県委員会は、文字通り国民に支えられて新しく生まれ変わった。たたかいの砦となる事務所が、多くの人々の手によって再建築されたことを心から祝いたい。
今日は薄曇りのような状態だった。車を運転していると暑くなってきたので暖房を切って窓を少し開けて外の空気を入れた。帰り道、ぼくの斜め前を同じ色のシエンタが走っていた。並んでみようと思ったが、岩出のトヨタカローラの所で車がお店に入ったので併走状態は実現できなかった。
深いエンジ色の角目のシエンタ。この色とこの目の形の車にはときどき出会う。
事務所に戻ってから女性党員の求めに応じて、パソコンによる録音の仕方につき合った。まずは無料の編集機能付きボイスレコーダーをダウンロードした。Windows8のファイル管理の仕方がどうも掴みきれないので、操作がスムーズに行かない。Macのようにファイルへのアクセスの仕方が上手に整理されていないのでたえず戸惑ってしまう。
「Macがいいですよ」
今日も最後はこのセリフで終わった。