蛾や、蛾
「キャー、おとうさん、蛾、蛾や。お母さん見て、おっきい蛾」
みるとガラス戸のある本棚に蛾がたかっていた。
「なんやたいしたことないやんか」
「おとうさん、ティッシュ、ティッシュ。3枚ぐらい重ねて」
「なんでそんなに大げさなこというん」
えいやっという感じでティッシュで取ってゴミ箱へ入れると、また娘が叫んだ。
「ナイロン袋に入れてよ、出てくるかもしれんやんか」
「べつに、そんなことないで」
そう言いつつナイロン袋に入れてゴミ箱にもう一度突っ込んだ。
「あーあ、人間と同じ命を殺してしもたやんか」
娘は虫をどうも毛嫌いしている。虫はいい。あんまり怖くない。
ヤモリは気持ちが悪い。体に向かって飛んで来たことがあった。思い出すと、それこそ虫ずが走る。










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