高野山に行く
8時36分、笠田の駅待ち合わせで坂口たみこさんと会い、宮井健次議員と3人で高野山に向かった。高野町の町長と面会する予定だった。9時15分頃に高野町役場に到着した。
面会は9時20分過ぎに始まった。
高野町は、富貴でワイン用のぶどうを作り始めている。富貴で採れたぶどうの熟成は、高野山の奥の院の近くで行うようだ。「将来は富貴にワイナリーを作りたい」と平野町長は語った。
高野山内の人口は2500人、周辺の在所の人口減少が著しい。集落的には、近い将来消滅する可能性のあるところもある。極めて厳しい状況にあるが、悲観せず、地域の活性化について語る平野町長は生き生きしていた。
「ずっとまちづくりのことについて、考えられるのは幸せなことだと思います」
印象に残る言葉だった。
電話連絡でアポを取ろうとしたときに秘書課の女性職員には、心にしみる丁寧な対応をしていただいた。町長には出張の予定があるということだったのであきらめかけると、秘書課の女性職員から「もう一度お電話を差し上げてよろしいでしょうか。出張に出るまでならお会いできると思うのですが、一度町長に尋ねてみます」という提案をいただいた。しばらくすると電話がかかってきて、「10時までならお会いできます」ということになった。話を聞き恐縮してしまった。「おもてなし」の心に触れた瞬間だった。
高野山は、すでに紅葉のピークを過ぎつつあった。それでも赤く染まったモミジはきれいだった。ヨーロッパの人だと思うような外国人がゆっくり町を歩いていた。
帰りに立ち寄ったお店に貼ってある田舎暮らしのポスター。ぼくのお気に入りのものだ。
