アクセルで排気ガス、全開
和歌山市での演説会。市田さんの語りかける話し方は優しい。円熟味を感じた。
経済問題を語るときに拍手が少なかったのは、経済問題というのはなかなか人々の中にスッと入っていかないのだという感じがした。
アベノミクスの破たんは、思っている以上に深い。政権党なのに選挙を前にして財源を語れないという非常に困難な問題に直面している。このような状況は初めてのことだ。
安倍政権になって、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略という3本の矢を軸としたアベノミクスを展開し、財源論としては消費税増税に依拠する経済政策を展開した。しかし、消費税を8%にした結果、日本経済は失速し10%にさらに増税することを断念せざるを得なくなった。デフレ脱却は実現していない。ぼくの住んでいる和歌山県などの中山間地域は、アベノミクスによる恩恵など全く存在せず、地域経済の衰退が目に見えるようになっている。
働くものの実質賃金は5年連続減少し、2015年の実質消費支出は2年連続減少した。これは戦後初の減少だった。
経済の行き詰まりを解決する案は、日本共産党が明らかにしている。これが現在の局面だ。政府自民党には対案がない。アベノミクスのアクセルをさらにふかすというのは、失敗した上に失敗を重ねることになる。アクセルをふかしても空回り、排気ガスだけがまき散らかされる。
アベノミクスの破綻というか・・・なぁ~・・
アベノミクスというのは、マスコミというか市場の造語であり、政府が言い出したことではありません。アベノミクスを簡単に言えば株価が上がっただけです。
その株価上昇を支えた日銀の金融緩和です。国債を年間80兆円買い入れ。上場投信などを年間3兆円買い入れ。ただ、国債は無限にあるわけじゃなく、国の借金分だけです。また長期金利を決めるうえで市場にある一定の国債が必要であり、日銀が買うことのできるのはあと2年程度です。また上場投信を買うのはいいけど、これもいつまでも買い続けられない。そりゃそうです。株式発行数に限りがあり限界がある。つまり金融緩和の限界が見えたのです。
金融緩和は麻薬に例えられるんだけど、始めるときは気持ちいのですが、やめるときは辛い我慢が必要。同じように、日銀の金融緩和引き際にはつらい我慢が必要になります。そのつらい我慢は何か?いまのところ株価の大きな下落が予想されます。
本当は、金融緩和の間に規制緩和をするべきだったんだけど、安倍首相は経済に疎く日銀の金融緩和の快感に浸って、安保法制とか憲法改正という全く経済と関係ない方面を一生懸命推進したのです。
アベノミクスの失敗?・・・というか、麻薬をやめるときのつらい我慢が将来待っている。
アベノミクスは、安倍さんが名付けたものではありませんが、最近は本人も含めて使っていますから、安倍内閣の経済政策をさし、三本の矢に代表される経済政策をさすということです。
デフレ脱却のために2%のインフレを引きおこして景気を回復するとしていました。
しかし、日本経済は、消費税を8%に引き上げたことにより失速し、デフレも脱却できませんでした。
トリノさんがいうように異次元の金融緩和により国債を買い入れることによって、金融機関に資金をあふれさせ、企業における設備投資を推進するというものでしたが、日本の経済全体をしめるのは消費支出であり、国民の所得が5年連続で下がり続けている中では、購買力が引き上がらず、デフレは脱却できませんでした。
アベノミクスは、最初からうまく行かないと言われていました。それが現実のものになり、トリノさんがいうように株の暴落も予想される事態に陥っているということです。
アベノミクスの造語を詳しく書くと、日銀の金融緩和で株式相場が上昇したことの要因をアベノミクスと呼んだことから始まります。まあその造語が時代にマッチしていて、政治家自身もそれを使つているのに過ぎません。本来の意味というか、「三本の矢に代表される経済政策」を指しているのではなく、日銀の金融緩和に対する株価上昇の意味です。よくあるのよそういう造語がね。例えば「ミセス・ワタナベ」知っていますが?まあ~相場をやらないと知らないと思いますが、値動きに対する造語が良くあるのです。
それと・・・アベノミクスは相場ではすでに死語というか、過去のものです。市場はすでに日銀の限界を見切っています。今後相場が上昇するか下落するか分からないけど、少なくてもアベノミクス(日銀による株価上昇)はないと考えています。
日銀の金融緩和の出口は大変ですよ。国債購入を減額することから始まります。当然為替は円高に振れ始める。結局、1ドル=80円程度に戻る可能性があります。それに伴い日経平均は9,000円程度に戻るでしょう。じゃあ、アベノミクスは何を残したか?日銀の大量国債保有と上場投信保有が残ります。国の財政が良くなったわけじゃなく、借金が民間から日銀に移っただけ。つまり日銀のバランスシートが棄損したことになる。言い換えれば円に対する信用が棄損することと同じです。
最後に、円暴落が発生して日本は悪いインフレに悩まされることになる。
歴史的いうと、そうなると戦争がはじまるんだっけど・・・人類の歴史です。だいたいそういうパターンです。民主主義国家であっても、貧富の差が限界点以上に広がると、極端な右派か左派のどちらかに偏る傾向にあります。現在のアメリカがいい例で、トランプとサンダースのようなのが人気を集める。それから戦争になるのです。そういうときに選ばれる指導者は、決まって馬鹿が多いということです。
>経済の行き詰まりを解決する案は、日本共産党が明らかにしている。
是非、詳しく教えてください!
ワタナベさん、上にトリノさんが書いているお話、経済的な側面については、同意できる内容が多く含まれています。アベノミクスとはそういうものです。
日本共産党の見解は、明日、参議院選挙政策が赤旗紙上で発表されます。ネットでは6月11日に見ることができます。そうなれば紹介します。
東芝さん
楽しみにしています。
本当に経済効果がある施策なら投票しますw
批判は簡単ですからね。
>トリノさんが書いているお話、経済的な側面については、同意できる内容が多く含まれています。
というのは、単に政権批判に通じるというだけだと思います。
そもそもアベノミクスのような政策は、財政規律と表裏一体であり消費税増税は必要です。金融緩和だけやって財政健全化しないというのは危険。
金融緩和の限界を超えて、日銀と政府はまさか「ヘリコプターマネー」なんて狂った政策に手を出さないかと最近は思うようになりました・・・追いつめられると何をするかわからない。特に日銀の黒田のようなタイプは危険です。
野党もまともな経済政策を出さないと・・・特に日本共産党の経済政策は今まで、日銀黒田以上に狂っています。異次元というか超自然的です。
消費税増税が必要だといって、一つの考え方に傾いてている人々は、いわば、ルービックキューブ問題を解決できないようになっています。緑の面を揃えたらオレンジの面と白の面がそろわない。
消費税増税の面を揃えたら、国民生活が落ち込んで消費が伸びない、消費が伸びないので消費税増税ができない。これを解決するためには、もっと視野広く物事を見る必要があるということです。
どうすれば景気が回復するのか。ここに焦点を当てて考えて、財源をそのためにどこに求めるのか考えれば、今回のルービックキューブは解けると思います。
経済については、本質的に安倍首相の考えと東芝さんは同じです。管理経済的考え方をしている。安倍首相も消費税の増税をする気はなく延期と言っていますが・・・笑。
経済を活性化するのは構造改革が必要であり、国民に辛い我慢が要求されます。日本に必要なのは規制緩和であり、無駄な行政指導を無くすことです。
それに踏み込まない限り経済は活性化しない。ただその規制緩和で、美味しい汁を吸っている人たちも多くいるのですが、その人たちの仕事を無くす必要があります。
共産党の参議院議員選挙政策を読んだというか、途中でやめました。思想に基づく超自然的経済政策は、何の意味もなくアベノミクス以前のレベルです。ゴミのような内容です。
それと・・政治家の本質は、選挙に勝つことしか考えていない。与党も野党も同じであり正解を探すのではなく自分たちがいかに当選するかを考えているだけです。
なぁ~政治家のレベルが低すぎるのよねぇ~・・・
トリノさん、こういう批判の仕方は、根拠を示さない批判ですね。単なる悪口の羅列だと思います。
2000年から始まった構造改革とそれを引き継いだアベノミクス。規制緩和を中心とした政治を実行して、日本はどうなりましたか。15年間の経済政策を総括した上で、規制緩和を具体的に主張するのであれば、まだ検討に値しますが、「日本に必要なのは規制緩和であり」というのは、規制緩和で不安定雇用を増やし、規制緩和で社会保障を破壊してきた今となっては、聞き流すことができません。
15年間進めてきた規制緩和の上に何を規制緩和しようというのでしょうか。具体論を書いてみてください。それでどのようにして景気を回復するのか。幻想の中で漂っているのではありませんか。
共産党の参議院議員選挙政策、安保に関しては今回の経済論と別ですので無視します。
まず、現状日銀の金融緩和は行われており、それに対して政権交代すればどうするか?という具体的記述がありません。年間80兆円の買い入れを即停止するのか、段階的に停止するのか?また買い入れた国債はどうするのか?市場に売るのか?等の具体的政策がありません。アベノミクスを批判するなら、その一番重要な部分に対する処理案が抜けている。
消費税について、10%増税を停止・・・安倍首相と同じです。政権を肯定いしているだけ。あとの企業減税とかいろいろ書いているけど・・・何の意味があるのか?意味不明。こちらが詳しく教えてほしい。
規制緩和ですが、一つ目が労働市場改革。そもそも派遣社員と正社員の給与差が問題なので、派遣社員と正社員の壁を無くす。簡単に言えば、雇用と解雇を簡単にできるようにするのです。そうすれば企業は人を雇いやすくなる。また公務員に対する団体交渉権をみとめ、その代わりに解雇もしやすくする。労働市場の活性化を計る。併せて移民の規制緩和を行い外国人労働者も働きやすくする。
2つ目が医療改革。老人医療3割負担は絶対条件で、そのうえで診療報酬の自由化。薬剤価格の自由化等、記載の塊のような医療分野を開放する。外国人医師外国人・看護師も労働可能にしグローバル化を計る。
そもそも国民医療費が毎年1兆円ずつ伸びるのは高齢化が原因であり、その高齢化による医療費の伸びを押さえなければ意味がない。
企業減税ではなく大企業に対する増税です。とくに優遇税制の廃止ですね。非正規雇用と正規雇用の格差をなくし非正規雇用の賃金に合わせ、解雇の自由を保障するのでしょうか。
トリノさんの描いている道は、安倍さんが推進しようとしている道であり、日本経済をこの間、悪化させてきた道です。トリノさんのいうとおり経済政策をすすめたら、日本のGDPはさらに減少し、日本の経済はより一層深刻な悪循環に陥ると思います。それはこの15年間の経済政策によって証明されていると思います。
毎度、2人の議論勉強させていただいてますw
本題は経済政策のプロセスなので
トリノさんの具体案のように
東芝さんも「アベノミクスが悪い」じゃなく
具体案を提示して教えてください。
よろしくお願いします。
ps:前のレイアウトの方が見やすく思いますw
ワタナベさん。返事をすぐできなくて申し訳ない。今日は一般質問準備でちょっと時間が。
トリノさんの日銀の国債買い入れ、停止すればいいと思います。急に停止したら一体何が起こるのか。くわしくは分かりませんが、80兆円の現金が銀行に回らなくなることが何を引きおこすのか、ということですよね。国債買い入れによって、提供された現金の内、どれだけが設備投資や貸付に回されているのか、という実績をみて判断すればいいと思います。
今まで買い入れた国債をどうするのか。これはまず安倍さんに答えてもらいましょう。アベノミクスという国債買い入れの政策が一体どういうものだったのか、安倍さんが語るべきでしょう。それを踏まえて解決策を講じるべきだと思います。
規制緩和が甘い汁を吸っていた勢力を破壊するためのものだったというのは、もう一つ具体的な意味が分かりません。規制緩和によって、何が起こったのか。大企業の側に富が蓄積したことを考えると、規制緩和によって甘い汁が大企業に集まったと言えるのではないでしょうか。
直接税中心、累進課税という形態を間接税を基幹税にして、累進課税を緩和し大企業に対する減税を推進してきた結果、日本の税収構造が壊れてきたので、これを立て直す必要があるということです。国民所得を増やし内需を拡大し景気を回復して、税収を増やすという方向に舵を切ることが、超自然的な経済政策だとは思いません。
日銀の国債買い入れを、急に停止した場合、国債市場が揺らぎます。まず年間80兆円の買い手が突然いなくなるので、当然国債が下落(国債利回りが上昇)します。
まあ、どの程度かやってみないと分からないけど・・・ただ、それだけではすみません。
日本国の国債利回りが上昇するということは、それが外国為替市場に増幅されて現れます。円の利回りが上昇する円高が進みます。要するに黒田バズーカーと言われる金融緩和の逆回転が起こります。円高が進むと株式市場がさらに増幅されてその影響が出て、株価ぼ大きな下落をとなり、結局アベノミクスの始まる前に戻る・・・・というのは甘い考えでそんな程度では済まない。
アベノミクス前と後では、日銀が国債を保有している割り合いが違う。その国債をどうするか?安倍首相に聞くというようなことでは済まない。必ず市場に戻さなければいけない。そうしないと財政ファイナンスとなり、大変なことになる。
財政再建と金融緩和は表裏一体であり、財政規律が保たれない状態で赤字国債を乱発すると最悪の結果になります。だから消費税増税は必要であり財政規律を守る必要がある。
この状態で消費税増税延期を問題にしない安倍首相を始め与野党の政治家は、バカの集団です。
国債金利上昇→外国為替円高→株価下落・・・・・・景気低迷
トリノさんの説明は非常によく理解でしました。
仰るとおりだと思います。
東芝さんの具体的な経済対策というのは
直接税を減らし累進課税を強化する事で
低所得者にお金が残るようにして内需を
拡大せよということなんですか?
それだけ?
よく共産党の大企業から金を取れとの文言を
目にしますが、その政策は大企業にぶら下がっている
多くの中小零細企業に直撃すると思うのですが・・・
そのあたりも併せた説明をすべきだと思いますけどね。
直接税中心、累進課税、総合課税、生計費非課税というのは、戦後税制の基本ですよね。ここに戻していこうということです。そうすれば、国家財政を立て直すとともに、内需拡大を図れるということです。中小企業を守るための対策を講じることは、非常に重要な政策になります。諸外国のように企業間取引を対等平等な関係に変えることが必要です。
自民党は、1989年の消費税導入から今日まで、戦後確立した税制の基本構造を変えるために消費税増税と法人税減税をセットにして取り組んできました。
量的金融緩和は、してはならないという禁じ手に踏み込んだものです。トリノさんの説明によって、いかに大変なことをしでかしたのがよく分かると思います。アベノミクスの功績が株価の上昇にあったのであれば、いかにしてはならないことに手を出したのかがよく分かる話だと思います。アベノミクスの道を進め、というのは、日銀が銀行が買った国債をさらにどんどん買い戻すことを意味します。日銀の保有している国債の残高が日銀以外の銀行の保有する国債残高を上回りました。
こんなことをしでかしてどうするのか。それはまず安倍さんに語っていただくべきですが、「吾亡き後に洪水は来たれ」だろうと思います。
日本共産党は、消費税5%のときに消費税増税に頼らないで日本の国家財政を再建して、内需を拡大し社会保障の充実を図る経済政策を示しました。当面は消費税5%を維持せざるを得ないというのが、その時の判断でした。
将来的展望においては、累進課税を強化しながら社会保障を充実させ、日本経済が立て直ったら、国民全体で社会保障を支えるための増税も必要だということも打ち出しました。累進課税、総合課税、直接税中心、この道で日本経済を発展させ、国民の所得を増やすということを展望したものです。
国民所得が伸びない先進国でも例のない日本は、経済の縮小、人口の縮小に向かう悪循環に陥っています。和歌山県の田舎は、人口減少と経済衰退が最大の問題になっています。アベノミクス?。「和歌山にはやって来ていえません」、3年前の世耕さんの演説ですが、3年たった今、経済がよくなった、和歌山がよくなったのでしょうか。
アベノミクスは、「あたいたちには挨拶なしさ」ではないですか。
アベノミクスの抱える問題を指摘しない人々は、「あんた、あの子の何なのさ」「あんた、あの子に惚れてるね」だと思います。
東芝さん
アベノミクス批判はお腹一杯なので、この辺でw
要は、プロセスは問わないが結果として経済を
回復して欲しいというのが国民の正直な思いだと思います。
累進課税、総合課税、直接税中心で本当に経済は
回復するのでしょうか?
そうれは、公共事業でお金を流通させる事と結果的には
同じような効果があるという意味なんでしょうか?
私の家庭は、累進課税で世帯所得は減ると思います。
それは、困ります。私にとっては、その方法では
国の経済が回復しても私自信は悪法だと思ってしまいます。
私にとって有利になる施策を応援する。
これが、自然だと思ってます。
余談ですが、アメリカで宝くじに当たった人で
共産主義だった人は、その後ほとんどが自由主義に
衣替えしたそうです。(実話です)
立場が変れば言い分も変る。
結局、これに行き着くのではないでしょうか?
なんちゅうか・・・東芝さんの回答は政権批判だけかと思います。まともな経済再生論を語ってほしいのですが・・・笑。何度も書きますが、アベノミクスを批判するならそれを十分理解しないといけない。
現状は大規模な金融緩和を実施しており、バカの野党連中にうかうかと政権を委譲すると大変なことになる。つまり安倍さんに最後まで責任を持ってもらわないといけない。
それと累進課税の直接税だけにした場合、税金を納めない連中が出てくる。ヤクザや坊主がいい例で、共産党はそういう人達の味方のでしょう。できるだけ直接税を減らして、間接税を多くするのが税の平等性を保てます。また相続税は大きくして、できるだけ金持ちから税金を取るようにすべきです。
>直接税中心、累進課税、総合課税、生計費非課税というのは、戦後税制の基本
時代遅れもいいところ。日本共産党はヤクザや坊主の味方ですか?