暴走状態が異様な域に

出来事

274d340484781e39d81fb1cb7e97eb6b_s

第7回中央委員会総会が開かれ、大会決議案が提案された。志位委員長の報告は3時間に及んだ。まずは提案された大会決議案を読むことにしよう。

アメリカでトランプ大統領が誕生して、日本でも動揺が生まれているが、今一番惨めに感じるのは、安倍さんの対応ではないだろうか。トランプ候補が大統領になることを想定しておらず、右往左往しているように見える。誰が大統領になってもアメリカ追随という姿勢は変わらず、まずはとりあえず今までの方針を貫こうとしている。TPPの問題について、アメリカ大統領がどのような方針をとるのかということが、見えない中でも、国会で暴走を続けようとしている。

南スーダンのPKOについても、自衛隊派遣を閣議決定して、派遣を実現するために閣議決定をしてしまった。閣議は全国務大臣が出席して決めるので、二階さん、世耕さん、鶴保さんという和歌山選出の大臣も、PKOに自衛隊を出すことを認めたということになる。和歌山県から3人も大臣が出て、「和歌山県の自民党議員も偉くなったもんだ」と思っている人も多いだろうが、暴走に次ぐ暴走に対して、全部賛成している大臣が3人もいるということになる。無責任な暴走に対する責任は極めて重い。

鶴保さんは、沖縄に派遣されている大阪県警の警官が「土人」と発言した問題に対し「差別であるとは個人的に断定できない」と言った。この発言に対し、11月14日、日本共産党和歌山県委員会は、大臣の辞任を求めて申し入れを行った。これに対し、鶴保さんは、支援者向けにメールで「公務中の警察官が威圧的な言動を行ったことは不適切である、と従来より何度も強調してきた。擁護はしていない」と説明した。「土人」発言については、「第3者が一方的に人権問題だと決めつけることは極めて危険で、判断は慎重になされるべき」などとコメントした(朝日新聞11月15日和歌山県版より)。
「土人」はATOKで変換しようとしても漢字にならない。ど(土)とじん(人)を分けて変換しないとうまく行かない。土人という言葉自体が、差別用語なので変換できなくなっている。一国の大臣がそういうことも知らないで、辞任の申し入れに対して、支持者に申し開きをしているということになる。恥ずかしい。

PKOについては、現内閣は言葉の遊びのようなことをいい、明らかに内戦状態になりつつあるのに、PKO参加5原則( 1)紛争当事者の間で停戦合意が成立していること。2)当該平和維持隊が活動する地域の属する国を含む紛争当事者が当該平和維持隊の活動及び当該平和維持隊へのわが国の参加に同意していること。3)当該平和維持隊が特定の紛争当事者に偏ることなく、中立的立場を厳守すること。4)上記の基本方針のいずれかが満たされない状況が生じた場合には、我が国から参加した部隊は、撤収することが出来ること。5)武器の使用は、要員の生命等の防護のために必要な最小限のものに限られること。)は守られていると強弁している。
内戦状態になっているもとで駆けつけ警護を行うというが、誰を守るというのだろう。国連に参加している外国軍を守るために、戦闘をやめさせるために、誰に対して武器を向けるというのだろうか。日本国憲法9条に照らせば、南スーダンのような状況の場合、自衛隊は海外に派遣できないというのは当たり前ではないか。

安倍政権は、追随するマスコミのもとで、国民が感じる感覚を完全に見失って、異常な判断、異常な選択に陥っているのではないか。常軌を完全に逸しているのに、どこに正しい道があるのかも分からず、裸の王様になっているのではないだろうか。

世界の動きも見えない変な内閣が、暴走に次ぐ暴走を重ねている。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

出来事

Posted by 東芝 弘明