自炊は快適
漫画本が本棚の中でかなりの幅を占めていた。背表紙を切り落として自炊しようと思い立って、本棚から引っ張り出して自炊を試みた。ついでに新書版数冊も自炊することにした。一杯だった本棚に隙間ができた。こうなってくると嬉しい。
背表紙を裁断機で切り落とすと糊で固まった硬い部分がすっぱり分離する。切り離された背表紙は、センスのように硬い。切り落とすときは「えいやっ」と力を入れて裁断する必要がある。
パキッ
作業中にプラスチック製のサシを一緒に裁断してしまった。裁断機の歯がかけて飛んだのかと思ってしまった。
何度かスキャンするとき、読み取りエラーが起こったり、2枚重なってスキャンすると紙詰まりが発生した。紙詰まりの原因は、ページがバラバラになっていなくて、つながったままだったからだ。製本時、糊が少し本の内側にはみ出していると裁断してもページがつながったままになる。ドキュメントスキャナを開いて、詰まった紙を取り出し、もう一度並べ直して、詰まったところから再スキャンする。かなり面倒くさい。途中から念入りに本が裁断されているかどうか、見極めることにした。
スキャンは非常に速かった。読み込まれた漫画をiPhoneで確認すると、カラーページも白黒も綺麗に読み取られている。カラーの発色もよかった。Kindle版で買ったドラゴンボールと遜色のない出来映えだなと感じた。
読み込まれたPDFファイルは、iCloudに保存しているので、外出先で読むこともできる。これは、大量の漫画や本を持ち歩くことができるようになったことを意味している。iPhoneしか持っていないのに軽トラックに本を積んで走っているような感じだ。
前からスキャンした議会の資料などを合わせると百数十の文書になっているので、かなり大量のデータがiCloud上で管理できている。Macのファイル容量を確認すると、取り込んだデータは3.3ギガほど。iCloudの残容量は140ギガを超えているのでまだまだ本を読み込むことができる。
本棚に余裕が出てくると、本が買いたくなってくる。
病気かも知れない。
