九度山町の真田そば幸村庵
朝10時に集合して、高野口にビラまきに行った。雪がどんどん解けて軒先に屋根から落ちた雪が積もっていた。気温はそんなに低くない。雪が解けるときに大気中の温度を奪うのだろうけれど、雪を溶かす温度の方が高いのか、歩いていると汗ばんでくるぐらいだった。
高野口の小田地域には工場が多い。家が点在しているところもあるし、密集しているところもある。それでも、かつらぎ町よりもはるかにビラまきのしやすい地域だ。
ビラまきの後、九度山町の真田そば幸村庵に蕎麦を食べに行った。古い民家を改造して作られたそば屋さんだった。門の中に入るとすぐ石段があり下って降りたところがそば屋さんの玄関になる。野点用の赤い腰掛けようの縁台のようなものが置かれ、暖簾の赤さと対になっている。
玄関に入ると、お昼時だったのでかなりのお客さんが入っていた。
「7人です」
「しばらくお待ちください」
そとで2分ほど待つと、「お入りください」と中に案内された。
靴を脱ぐところで、出てくるお客さんと鉢合わせになり、そこでほんの少し待って、座敷に案内された。
昔の家は田の字に間取りがとられている。畳も新しく壁もきれいになっている。
部屋の北と南に縁側があり、大きなガラス戸が縁側の向こうにはめられているので、建物の外の庭がよく見えて開放的だ。
手打ちのおそばはおいしく、出汁もぼくの好みに合う味だった。
佐助御前をたのんで食べた。料金は1100円、コーヒー付き。ゆずの香りがするおそばだった。
ビラまきの後、食事に行くというのは非常にいい組み合わせだった。
「またしたいね」
参加した人の顔がほころんだ。