安倍内閣の異常性

出来事

和歌山県町村議長会主催の町村議員研修があったので出席した。場所は上富田だったので2時間近くかかって会場に着いた。講師は有馬晴海さん。政治評論家だ。この方は国会議員の秘書だった方で、自民党に近い人だと思う。しかし、講演の中には自民党の安倍政権に対する批判がチクリと盛り込まれていた。
安倍さんは、憲法改正を実行したいがために総理大臣になっており、自民党総裁3選を狙っている。このまま行けば9年間の自民党総裁が実現する。
アベノミクスによって株価は2万円を超えるようになったが、和歌山県にアベノミクスは来ていない。道半ばだと言う。女性が輝く社会、1億総活躍社会、安倍さんはスローガンだけで何も実現していない。加計問題では、安倍総理は少なくとも6回加計さんと会い、その間、一切加計学園の獣医学部新設については話をしなかったと言うが、そんなウソはもういい。安倍さんのウソつき政治でいいんですかといいたい。こういう調子だった。
笑いを取るところで、議員の多くは笑わなかった。自民党に傾注している議員にとっては、笑えない話だったのかも知れない。講演を聞きながら、有馬さんをして、異常だと言わざるを得ないような国会運営がなされ、働き方改革が進められたということなんだろうな、と思った。
憲法改正の執念だけで内閣総理大臣を行っている安倍総理というのが「浮き彫りになる」講演だった。有馬さんは、来年の参議院選挙のときに参議院選挙と衆議院選挙、憲法改正の国民投票をぶつけてくる可能性もあると言った。
有馬さんは、団塊の世代は70歳近くになりつつあり、これらの人々は230万人程度、生まれてくる子どもは97万人というような状況で100万人を切っているという指摘を行い、労働力不足が深刻になっているといい、牛丼のチェーン店であるSの状況を紹介した。Sは、時給1000円でアルバイトを募集したが人が集まらず、1800円に引き上げ深夜2人でお店を任せていたのを1人に減少させた。その結果、深夜を狙った強盗が増え、Sは対策として4割の店舗を閉めるに至ったという話を紹介した。裏を取って確認したくなるような「劇的」な話だったが、労働力不足が働き方改革に直結しており、1億総活躍社会というスローガンになっているという話だった。

保守的だと思われる政治評論家をもってしても、安倍内閣は異常な内閣だということであり、地方議員の多くはこのことに気がついていないかも知れないということだった。マスメディアの異常な忖度報道が、事実をまともに直視できない人々を生み出しているということを感じる講演だった。


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Posted by 東芝 弘明