とんでもない国へ

雑感

どうも日本は、テレビなどで「日本は素晴らしい」という日本絶賛大安売り大キャンペーンを繰り広げている裏で、とんでもない国になりつつるのではないだろうか。
日本は、回りをすべて海に囲まれた島国であり、漁業が広く営まれてきた。漁業には漁業権があり、戦後は漁協がこの権利を管理してきた。農業については、農家のみが農地を買える仕組みの下で日本の農地を管理してきたし、農業を営むために農業共同組合を作って農作物を扱うようになっていた。根本に横たわっていたのは、営利目的で管理をしてきたのではないということだった。これは、壮大な知恵だった。
安倍内閣は、官から民へという小泉改革の中で錦の御旗のように掲げられたスローガンをさらに推し進め、農業と漁業に民間企業が自由に参入できるように舵を切ってきた。

「官から民へ」
これは、多国籍企業化した日本の資本が、労働者の賃金を徹底的に抑制することによって、国内では儲けが上がらなくなってきた下で、『千と千尋の神隠し』のカオナシと同じように欲望むき出しで、「儲けの対象はないか、金をくれ、金だ金」という有様で、資本が儲けの対象にしていなかった分野に侵食している。カオナシは泥で作った金で好きなものを何でも平らげたが、現実の資本は、国民の命に関わる財産や資源を食い散らかしながら、金を求めている。命に関わる水さえ儲けの対象にし、農産物を儲かる産業として支配しつつある。
カオナシは、油屋という妖怪や神様用のお風呂屋さんで暴れただけだが、資本という名の多国籍企業にとりついているカオナシは、全世界を股にかけて命を食い物にして、コンピューター内にカウントされる金を追い求めている。

安倍晋三さんたち日本の政府は、国民主権に基づいて、国民の命を守らなければならないのに、「日本を世界一企業が活動しやすい国にする」と言って魂を多国籍企業とトランプ氏とプーチン氏に売り渡して政治を遂行している。
売り渡したのは、日本の国土や国民の安全や日本人の命だ。手に入れたいのは、戦争できる国づくりなので、売り渡したものも許せないものばかりだが、悪魔に魂を売って手に入れようとしているものは、ものすごくおぞましいものだ。

安倍さんへの批判を行うと「売国奴」という言葉が返ってくる。しかし、本当の売国政治は、外国企業も含む自由な参入を許してる安倍内閣に他ならない。安倍政治に対する批判を行うと繰り出される「売国奴」には、実際的には実態がない。それはただ単に「あんたは日本社会の異端児だ」という意味。戦前の「国賊・非国民」に近い。しかし、安倍内閣が推進している政策は、実体の伴う「売国」だ。安倍内閣への「売国政治」という批判は、具体的内容の伴うおぞましさを持っている。
何を根拠にという人がいるので、ちょっとだけ書いておこう。

種子法の廃止
水道の民営化
入管法の改正
林業への企業参入
漁業法の改正
TPP11
日米FTA
大軍拡による兵器の爆買い
北方4島をめぐるロシアとの交渉

これらの項目の内容を調べると売国政治の実態が浮かび上がる。


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雑感

Posted by 東芝 弘明