トマト鍋

雑感

自宅に帰り、娘がAmazonPrimeの『ONE PIECE』を見ている横で連名のぼりと本番ポスターを作成した。
時間を見ると8時近くなったので、夕ご飯について声をかけた。
「お母さんが2階で仕事してるから、夕ご飯はぼくのおごりで食べに行くか」
「今日はトマト鍋かも」
「そうなん」
「聞いてくるわ」
娘は2階に行った。
「おとう、トマト鍋みたいやで。でも9時まで寝る。エネルギー充填」
「えー、トマト鍋だったら今から作ろや」
「あかん、眠たい。エネルギー充填」
「おーい」
娘はぼくの言葉を振り切って2階に行った。
仕方がないので、食材を切って準備をすることにした。
「トマトとミニトマトとシメジと買ってきて」
妻に相談するとそういう答えが返ってきた。
Aコープに行こうと思って前を車で走ったら電気が消えていたので、オークワに行った。
トマトは何種類もあった。何がいいかわからない。ミニトマトも何種類もあった。
色の良さそうなものを買って、ブナシメジの大きいものを買って帰った。
トマト鍋の食材を切って、必要な材料を確認していると鶏肉がないのに気がついたので、もう一度オークワに行く気になった。

「オークワに行ってくるから作り始めて」
妻にそう頼んでからもう一度オークワに行った。
食材が多そうだったので少なめの鳥もも肉を買った。

9時10分に娘を起こしに行った。大音量で携帯のアラームが鳴っていた。それでもグースカ、娘は眠っていた。
「もうご飯できたで。食べにきいや」
少しウソをついて起こした。
「えー、ごめんなさい」
そう思わせるために。

しかし、娘は全くこたえていない。ご飯の準備を手伝わなくても平気みたいだった。

食事は10時を回ってから始まった。
「あれ、ご飯炊くの忘れてた」
鍋をつつきながら娘がそう言った。
今日はトマト鍋だから準備をしてね。ご飯炊いてね、これが妻と娘の約束だったらしい。
「今日はトマト鍋かも」というぼくへの返事は、夕食がトマト鍋に決まっていたのに眠たくなったのでご飯作りを誤魔化すための言い分だった。
「姑息なやつめ」
と思いつつ、「美味しいね」を連発しながら3人で鍋をつついた。
食べてこたつに横になったら眠ってしまった。いつどうやって眠ったのか記憶がない。


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雑感

Posted by 東芝 弘明