少子化について思うこと 2005年2月3日(木)
「毎日新聞」が今年に入って連載した「未来が見えますか 人口減時代の日本 第1部・少子化の風景」(11回)を切り抜いてまとめて読みました。この連載と重なるように「しんぶん赤旗」でも「少子化 今と明日」がはじまり連載が10回を数えました。
日本の少子化問題の根本には、長時間労働・超過密な労働という問題が横たわっています。8時間労働制が壊れ長時間労働が続くと、自由な時間であるはずの8時間が削られ、さらに睡眠時間の8時間が圧縮されてきます。
8時間は労働のために、8時間は自由な時間として、8時間は睡眠のためにという分け方は、人間の歴史の中で長い戦いを通じて勝ち取られてきたものです。8時間の自由時間の中には、通勤時間と食事の時間、入浴の時間などが入っています。人によっては、長時間労働と長い通勤時間によって、自由な時間をほとんど奪い取られています。
毎日新聞の記事を読むと、東京では、結婚と勤務があたかも相反するような受け止め方が生まれ、仕事を選択すれば家庭生活を捨てなければならない現実に直面している事例がいくつも紹介されていました。
都市部の方が少子化傾向が強く表れています。少子化を克服するためには、日本の長時間労働を始めとした労働条件の改善がどうしても必要です。この分野にメスが入らない限り本格的な少子化対策にならないのは明らかだと思います。
女性の社会進出が進み、社会の一員として仕事を続ける女性が増えています。これは女性の自己実現という性格を強く持っています。この流れは、歴史的には、いわば必然的なものだと思われます。女性が働きながら結婚し、子育てできる条件を作っていかなければ、少子化対策の展望も開けないと思います。男性の女性に対する見方や家事・育児を男女ともにおこなうなどの意識的な変革も必要ですが、この分野でもやはり労働条件の改善が最も重要なの課題だと思われます。
男と同じように過酷な労働条件に耐えるように求めることが男女平等になるとは思いません。時代がどんなに進んでも、性的な役割分担という固定観念があらためられても、妊娠・出産という機能を持っているのは女性だけです。この女性特有の役割をふまえ、母性を保護することなしに真の男女平等は実現しないと思われます。
出産の過程で仕事の現場を離れても、再び差別なしに職場に復帰して役割を果たせるという社会を目指さないと、少子化傾向は克服できないと思うのですが、いかがでしょうか。








ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません