花園村への視察 2005年10月28日(金)
午前9時、厚生常任委員会と産業建設常任委員会の一行で花園村への視察に出発した。花園支所(旧村役場)に到着したのは、9時50分頃だった。
まずは、支所内を見て回った。
10人ばかりの職員が仕事をしていた。支所とかつらぎ町役場のコンピューターは、光ファイバーケーブルで結ばれ、オンラインで窓口業務をおこなえるようになっている。かつらぎ町役場で出力できる各種証明文書は、花園支所でも出力できる。
ただし、花園支所からデータ入力はできないように設定されている。花園支所から入力関係の依頼が送られるとかつらぎ町役場が入力作業を行うことになっている。事務の権限を制限し、一元的な管理をおこなっているということだ。
誰もいなくなった町長室や議長室、議場なども見せてもらった。合併というものは、当然ながらこういう事態を伴うものだが、やはりなんだか寂しさが漂っていた。
支所をあとにして「ふるさとセンター」に立ち寄り、次に「恐竜ランド」を訪れた。
大きな恐竜の模型が「恐竜ランド」の入り口にある。
この施設は、銅山であった洞窟を整備して恐竜の模型を配置したものだ。奥行き約800メートル。天井の低い狭い通路の所々にさまざまな恐竜が配置され、センサーに反応して鳴き声が聞こえたり、首を動かしたりする仕掛けになっていた。施設の入館料は600円。
洞窟の内部は、かなり湿っていた。水が豊富に湧く。洞窟内にも滝がある。年間通じて12度ぐらいの気温だという。
もう少し大きな洞窟をイメージしていたので認識をあらためさせられた。
残念ながら、あまりはやっていない。土産物売り場に売店の管理兼チケット販売の女性の方がいたが、土産物の品数も少なくなっていた。
次に移動した場所は「守口ふるさと村」である。雑魚寝の研修施設を含めると200数十人が宿泊できる施設がある。わらぶき屋根の民家だった家を改造して泊まれるようになっている施設や4人1部屋のコテージ(写真参照:ダースベーダーの仮面に似ている)が並んで建てられていた。夏場は、多くの宿泊客が泊まりに来てにぎわいを見せる施設だという。
4人1部屋のコテージの宿泊料金は12000円。バス・トイレ付き。家族で泊まる場合は安い料金になっている。この守口ふるさと村は、大阪府守口市と提携して運営されている施設で、守口市が運営費の8割を負担し、2割を花園村が負担する形がとられている。
今日、訪問したときにはお客さんが誰もいなかった。
「恐竜館」は、「守口ふるさと村」よりさらにまだ山の中に入ったところにあった。職員が2人いた。ここにもお客さんはいなかった。入館料600円。
なぜ花園は「恐竜ランド」の人気が下火になっているのに、この建物を「恐竜ランド」とはかなり離れたところに建てたのだろうか。進入道路を含め総建設費は6億円程度だったという。
この建物を軸に集客を増やすイメージを持つのはなかなか難しいと感じた。
これだけ施設をまわると11時30分を超えたので、昼食休憩のために「ふるさとセンター」に戻った。玄関には、お客さんを歓迎する看板が掛けられていた。
この施設を利用して宿泊したお客さんは昨年度で8700人程度だという。
送迎バスが3台並んでいた。「守口ふるさと村」にもバスがあったので合計4台。さすが観光立村だ。
冬になるとイノシシ鍋などの料理が始まるので、この料理を目当てにお客が集まるらしい。しかし、冬場の集客力はガクンと落ちるので運営には大きな課題が横たわっているという。
昼食後は、「高齢者福祉センター」に立ち寄った。この施設は、10部屋の入居施設がある。65歳以上のお年寄りなら入居でき、水道光熱費月2000円、食費代1日700円というような低価格で入所できるようになっている。部屋代は所得に応じて負担することになっているが、年金の受給額が低い場合は、部屋代の負担がゼロになる。
この施設は、デイサービスもおこなわれている。介護保険サービスも実施する施設だということである。
入居施設の運営が中心的な施設であり、しかも福祉サービスを軸におこなっているので、住民の利用勝手がよく、現在の入居者が8人という状況だった。介護保険という世知辛い制度でカバーできないサービスをになうという点で、花園村の高齢者福祉を支えてきた最も大切な施設になっている感じだった。
このあと「花園グリーンパーク」に行った。この施設は、昭和28年の大水害のときに天然のダムができた場所の北山を開発したもので、宿泊施設とともに子どもたちが遊べる、かなり長い滑り台とゲレンデ風の人工芝ソリ滑り場が設置されているところだ。
この日はお客さんがなかったが、土日は家族連れでにぎわいを見せるという。
宿泊施設は、2段ベッド2基がおかれている新しい部屋だった。部屋の雰囲気はホテルのようだった。
「グリーンパーク」は入園料700円。家族4人できたら2800円もいるので高いといわざるを得ない。滑り台は、円柱の棒が敷き詰められたもので、おしりにウレタンパッドのような座布団を敷いて滑るというものだ。おなじような施設は、和歌山市の四季の里、野上町の芝生のある公園などにもある。それらの公園は無料で利用できる。比較するとグリーン公園は高すぎるかもしれない。
この施設を体験的に視察するために滑り台を滑り、人工芝の滑り場をソリに乗って滑ってみた。結構大人でも楽しい。入場料を無料にして、食事やみやげもの、物産販売などで儲けをあげるようにした方がいいかもしれない。入園に4人で2800円も使ったら、ほかの物を買ってくれなくなる。
グリーンパーク以外の施設全体の料金設定のあり方も再検討する必要がある。──そう感じた。
最後に立ち寄ったのは、高野龍神スカイラインにある花園の「物産販売所」である。かなり広い休憩所になっているので、お客さんが休憩のために立ち寄って買い物を楽しんでいた。この施設に来て初めて数多くのお客さんを見ることができた。
施設の多さには驚いてしまった。今後どう活用していくかでかつらぎ町は頭を悩ませることになる。
花園村はこうやって28年の水害以降、復興し努力してきたが、観光事業オンリーともいえる村おこしは、限界に達しつつあるような感じを受けた。









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