地方税の回収機構 議案可決 2005年12月20日(火)

かつらぎ町議会

議会最終日。
本日の本会議に地方税の回収機構の規約を定めた条例案が提起されていた。この条例案に日本共産党は反対した。12月議会で、この議案がすべての議会で可決されたら、来年4月1日から地方税回収機構が一部事務組合として立ち上げられることになる。
一部事務組合が設立され、市町村が個々のケースを判断して徴税業務を移管すると、移管された方々の徴税業務は、市町村の事務から抹消される。そうなると、どんなに取り立てが厳しかったとしても、市町村は相談にのれなくなる。
不服があれば、住民は、直接地方税回収機構に不服申し立てをおこなわなければならない。
作られる一部事務組合は、市町村長7人で構成され、その中から互選する形で理事を選出する。今回作られる一部事務組合には、地方議員が一切入らず、事務をチェックする第3者の機関も作られない。情報開示を求めても情報公開条例はなく、徴収事務は開示されない。
かつらぎ町の税務課長は、国民健康保険税を事務の中に加えないように主張したが、この主張は実現しなかった。かつらぎ町から回収機構に移管する最初の20件は、税金を納める意思がないなど、かなり極端な事例になっているという。
税務課長の答弁では、最初から国民健康保険税の滞納をもっている方々も含まれており、国民健康保険税の滞納であっても回収機構に移管する考えを述べていた。
「国保税は入れるべきでない」といいながら、制度が決まると国保税の滞納も回収機構に回すというのでは、考え方が一貫しない。
ぼくは、制度が設立されたときの初心を忘れないように、内規をきちんと確立して、むやみに地方税回収機構に回さないよう求めた。しかし、町長はかつらぎ町の基準を明確にするという態度を表明しなかった。
今後、安易に回収機構に移管する事例が出てくる可能性がある。現に三重県では、こういう事例が生まれている。
市町村よりも、強力な回収が実現できる仕組みが一部事務組合にある。一部事務組合は、地方公共団体の1つ。市町村とは対等の関係にある。事務組合に市町村が事務を移管すると、その部分は、市町村事務から抹消される。したがって、移管した事務について、市町村の権限は全くなくなる。一部事務組合は、加盟する市町村の拠出金によってまかなわれるが、事務組合の事務について、直接議論できるのは、組合に設置される議会ということになる。しかし、今回の機構に設置される議会というのは、30ある県下の自治体から選出された市町村長7人のうち、互選された理事を除いた6人にしかすぎない。
議会が自由に傍聴できるようになっていない場合の方が多く、首長が議員になる場合は、もたれ合い、なれ合いが起こる事例もある。
今回、事務組合が扱う事務は、地方税を滞納した方々のうち、市町村が強制徴収を必要とすると判断した個人の徴収事務だけである。事務をこれだけに特化した機関は、生活全体への配慮がなく、極めて機械的に強制徴収を執行する機関になる可能性が強い。
もし、異議申し立てをしても、個人の顔が見えない、市町村長の代表7人がその申し立てを審理するだけであって、住民の声が十分くみ取られるシステムがないといっていいだろう。
同じ地方公共団体でも、住民の代表を、その地域で生活している住民が直接選び、議会と首長を構成している市町村とは、住民からの距離が違う。
市町村の場合は、直接首長に訴え出て、面会を求めると実現する可能性があるし、住民の願いを伝えるルートは多い。
一部事務組合は、市町村の上に、2階建てのようにしてつくられる。関係は対等なはずなのに、市町村の上に立つ、なかなか手の届きにくい組織という側面をもつ。
第3者機関が必要だといったのは、ぼくの3回に及ぶ質疑がすんでから、宮井議員が提起したものだ。質疑では、よくぼくが水先案内人の役割をになう。
長老議員の1人は、採決の時熟睡していたので、共産党といっしょに起立せず反対したことになった。
漫画のような話だ。
地方議会の質疑は、原則3回までとなっている。このルールがあるから、当局は逃げられるといっていい。3回の制約によって、歯がゆい思いをすることが多い。しかし、議員が質問を組みたてる上で、役に立つ側面もある。限られた質疑の回数のもとでどう質問を組み立てるのかという発想が議員をきたえる。
今日は夜、事務所で相談事にのっていたが、知人が佐野の金田電工前の交差点で事故を起こしたという電話が入った。
知人のスパシオが田んぼに転落していた。ぼくが乗っている車と同じ色のスパシオだ。もう一台の車は、営業用の軽の箱バンで、ポールとガードレールに接触して、フロントの右側がかなり大きく損傷していた。
運転していた2人は、骨折を確認できたが、命に関わるようなけがをしていなかった。知人は、自分で警察に連絡し、レッカー車を呼び、迎えに来てくれるよう手配をしていた。手際がいい。
この交差点で事故をする事例が多い。
信号機の設置を訴えても、警察も予算がないの一点張りのようだ。
しかし、信号を設置しないと安全確保は難しい。
信号機の設置実現へ。努力を始めてみよう。

かつらぎ町議会

Posted by 東芝 弘明