読むのがもったいない

雑感,出来事

朝から雨だった。風が出てくるという天気予報だったが、そんなに激しくならなかった。雨が降っているので日曜版の配達は明日の朝に回すことにした。夕方4時30分の予約で車のオイル交換に行った。
「そろそろ新車はどうですか」
と促されたので、もう少し後になるという話をして、トヨタの電気自動車はどうなるのか尋ねてみた。
「今年1台新車が出て、後は来年以降です」
という話だった。車は電気自動車へという流れは、もう止まらないだろうなと思う。気候危機は極めて深刻になりつつあり、日本はまだ脳天気な空気の中にある。しかし、ヨーロッパもアメリカも危機感は極めて深い。トヨタは、世界の中の企業だから、ガソリンも、ハイブリッドも電気も水素も全部本気で取り組むことを明らかにしているが、全世界は一気に電気の方に走る。電気自動車に力を入れないと、会社が成り立たなくなる。このことを真剣に深く考え始めている中での、電気自動車宣言だったのだと思われる。

次にもし車を買うのであれば電気自動車に。そう思っている。バッテリーは交換可能なもので、車の床の中に忍ばせる脱着式がいい。30分もあれば新しいものに交換できるようになれば、バッテリーのへたりも心配なくなるだろう。
このような仕組みを実現しようと思えば、国による企画の統一か、企業間の共同開発が必要になるだろう。できれば産業界全体における調整が望ましい。ベータとVHSのようなことは避けてほしい。もうそんな浪費の時代ではない。地球温暖化という共通目標に向かって、共同開発への道に進んでほしい。

向田邦子さんのエッセイを昨年の秋、11月頃から読んでいる。5か月も1冊の本をちびりちびりと読んでいる。ご飯を食べに行って、1話、また1話という感じ。娘にその話をすると、どうしてそんなに遅いのか問い返された。
「ひとつは文章がうまいので、読むのがもったいないから」
そう答えを返した。
寺内貫太郎一家や森繁久弥さんの話に心が動かされ、転校ばかりしていた子ども時代に気持ちが寄り添ったりした。
自分のことを赤裸々にさらけ出しているのに、品がある文章だ。テーブルの下に密かに鼻くそをにじりつける話まで書いているのに品がある。笑いとともに心に染みこんでくる文章。ほんと、読むのがもったいない。


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雑感,出来事

Posted by 東芝 弘明