かつらぎ町議会の到達点


午前中は証紙ビラの作成。午後は議員の研修会。講師は青森大学の社会学部の教授で佐藤淳さん。今回の研修は面白かった。Sound Cardという54枚のカードを使って対話する。このcardに書かれている問いに基づいて、議員が自分の思っている本音を、できるだけあからさまに語る。このことによって討議が促進されるというものだ。2つ目の写真のテーブルの真ん中にあるcardがSound Cardだ。このカードは4種類?あっていろいろな会議に使える。講師の先生がいうところによると、難しいフェシリテーションの技術がなくても、会話がはずむようになるということだ。
自分で語りやすい問いを選び語るので難しくはない。ぼくが選んだcardの一つは、「最近備えが不足していると思うことは何ですか」というものだった。これに対してぼくが語ったのは、議案に対する議員のヒアリングが少ない。そもそもヒアリングする議員が少ないのが問題だというものだ。一般質問よりも議案の質疑の方が大切で、議員の仕事は議案の質疑にあると言わせてもらった。このテーマで他の自治体の議員との議論にもなった。実際、このCardを活用して話し合うと、話が弾んだ。これはなかなかいい。
かつらぎ町議会は、通年議会で、議会はかなり忙しいが、議会の活動の発展方向としては間違っていないことが、浮き彫りになったと思われる。他の議会とは全然違う到達点にあったのは、議員間の協議、討議の分厚さだった。他の議会の委員会の開催回数は少なく、かつらぎ町議会の方が、はるかに会議回数も会議時間も長い。それでもまだ議員間討議は少ないのだが、他の自治体の議員は、そもそも会議で意見交換を行うという機会が少なすぎる。これでは意見交換を十分起こせない。
議員間討議をどうすれば促進できるかという点について質問させていただいた。漠然とした疑問やモヤモヤして考えが定まっていないような意見も出し合って、課題を浮き彫りにすることが大事という答えをいただいた。なるほど。人の頭を借りて、一緒にものを考えるという点で、これはなかなかいいアプローチだと思った。先生からは、資料をいただけることとなった。
今回の研修を通じて、かつらぎ町議会が、どういう方向に活動を発展すべきなのか、未来が見えるような研修だった。楽しかった。
さっそくAmazonでsound Cardを購入した。価格は4400円。ポイントを全部使ったので1632円になった。



