一人の小さな力

雑感

一般質問の2日目が終了した。質問に対し、ハプニングが起こったのはぼくの質問だったように思う。生き物のように面白い。議会の後全員協議会があり、そのあと確定申告を行った。あとはヒアリングのための準備となった。

人は社会の仕組みの中に、否応なしに組み込まれて生きる。何もかも全てを拒絶して生きるように、都会の片隅でホームレスとして生きても、それはそれで、また新しい関係ができていく。社会に関わりなく生きるためには無人島に行って、サバイバル生活をしなければならない。だったら、この社会という存在をしっかり理解して、自分のかけがえのない人生を謳歌すればいい。社会的な関係の中で押し流されて生きるよりも、できるだけ深く社会を理解する努力を行い、積極的に生きればいい。そうしないと流されて生きるようになる。

社会の仕組みは恐ろしい。
「ぼくが一言言ったら、みんな協力してくれなくなるよ」
つい最近こういう発言を聞いた。組織を背負って生きている人の言葉だった。たとえば、2万人の従業員を背負い、その組織の頂点に立つと、こういう発想を持つ人が現れてくる。
万能感をもった人間は恐ろしい。
森友学園問題というのも、こういう仕組みの中で起こった事件だった。安倍総理が、国会で大見得を切ったことによって、文書の改ざんが行われ、官僚が1人自死した。その後、自死した官僚の妻が裁判を起こしたが、国はいまだに真相を解明しようとしない。

組織を力にすると、個人ではできないことが可能になる。黒を白と言っても一時的には通る。兵庫県知事による職員へのパワハラ事件も同じ。100条調査委員会が報告書をまとめ、本会議で可決しても、それに背を向けると、まだその席に座り続けることができる。

今日は3.11から14年目。震災当時、大船渡にボランティアに行った。あの震災からもうそれだけの時間が経つ。福島原発はどうなっているのか。あからさまな真実が国民の目の前にあるのに、日本政府は原発推進に舵を切っている。福島原発の事故の教訓に向き合うなら、ドイツのように「原発を止める」選択肢が出てくるべきなのに。巨大な組織は、組織の論理によって不合理を積み重ねる。

ぼくは、世の中がそうならないように、個人として努力したい。自分の力が、ほんのわずかだとしても。国民主権という精神は、日本社会の中で発生しているどんなに大きな問題にもコミットできる一番の拠り所。辺野古基地建設の前に坐る沖縄県民への連帯を頭に描いて。


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雑感

Posted by 東芝 弘明