受援力という考え方を身につけたい
「朝イチ」を見ていると、産婦人科の女医さんが、受援力という話を紹介していた。夕方、この人が書いた本を購入することにした。人に頼って、その人の力を引き出すためにも、受援力という考え方を身につけることは必須ではないかと思っている。
日本人は他人が困っていることに対して、寛容でなく、人に支援を求めない傾向があるという指摘が、外国の論文には書かれているそうだ。
人のために支援をしている人が、他人には頼らない傾向もあるという指摘もあった。昔の日本共産党の幹部にもこの傾向をもった人がいた。人のためには全力で力になっているのに、自分のことは表に出さず、自分で解決をするというのが、あたかも美徳であるかのように。でも個人を殺して他者のために献身するのは決して美徳ではない。
ある党支部の責任者は、震災の現場で、人々の救援にあたりながら、自分の妻が行方不明になっていることは一切話さず、夜になると必死で妻の行方を捜していたという話があった。幸いなことに妻は救援できた。この話を発言として聞いたとき、この話に感動して拍手するのは違うのではないかと思った。もちろん、心が動き目頭が熱くなった。でも同時に、「これを美談として受け止めてはならない」という強い違和感があった。
震災時、家族の安全よりも任務を優先すべき人はいるという話を、過去に聞いたことがある。自治体で言えば首長や副首長。わずか数人は、任務最優先という位置づけだ。それ以外の人は、自分の安全を確保したのちに、家族の安全を確保し、身の回りの人の安全を確保するということになる。
プロの消防士が、神戸の震災のときに火を消す先頭に立ってホースを握っていた。しかし、その一方で彼らの家族の中から被災して死者が出ていた。消防士の中には、「自分の家族を救えなかった」という強く深い後悔が残り、それが消防士たちを苦しめた。これ以降、教訓として、プロの消防士は消火の先頭には立つが、必ず別働隊を組織して、消防士たちの家族の安否確認と救援を行うということが方針化された。この対応の仕方は、受援力の組織化だと思う。
自分の個人的な状況を組織に中に明らかにして、みんなの支えを得ながら一緒に前に進む。そういう組織をつくることが大事なんだと思う。
受援力は、まわりの人々を信頼して、頼りにし、人の力を引き出すということでもある。
日本共産党の組織の中にも受援力を。本を読めば開ける視野があるに違いない。









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