日本国憲法を守ろう
日本共産党の議席は9議席から8議席に後退しました。
厳しい選挙結果だと思います。期待していただいた方々には申し訳ないと思っています。
日本国憲法を守れという政党が、日本共産党と社民党しかないような状況になってきました。これは恐ろしいことです。
安倍さんは国防軍を作るといっています。第9条2項を変えるといっています。集団的自衛権はもちろんOKです。アメリカが引き起こしている「テロとの戦争」という名の「正義」の戦争に日本軍が参加する時代が迫っています。
戦争を実行に移すためには、国民の基本的人権を改正する憲法によって制限しなければなりません。
自民党憲法改正草案はこう書いています。
(国民の責務)
第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力により、保持されなければならない。国民は、これを濫用してはならず、自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない。
(人としての尊重等)
第十三条 全て国民は、人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない。
この2つの条文は、戦争に反対する勢力を弾圧できる根拠となります。
表現の自由の規定にも恐ろしいものがあります。
(表現の自由)
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。
2 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。
戦争は、まず国会から戦争に反対する勢力を締め出すところから始まります。アメリカが2大政党以外から大統領を出せない仕組みをもっているのも戦争を遂行する国だからです。国会議員の比例定数削減は、戦争に反対する勢力を国会から排除することが、その目的の一つです。その次に行うのが、権限の集中と国民の自由と民主主義に関わる権利の制限です。
私たちは、この国が右傾化していくことをくい止めなければなりません。
自民党が、今回得た得票は有効投票総数の4割に過ぎません。8割の議席を占めたのは小選挙区制のなせる技です。自民党は、3年3か月前の自民党よりも、あらゆる面において悪くなっています。国民との矛盾の激化は避けられません。
国民は、力を合わせて、国民の基本的人権、自由と民主主義を守らなければなりません。
何度も書いた文章ですが、肝に銘じたいと思います。
「他民族を抑圧する民族は自由ではありえない」
戦争準備は、国民の基本的人権の制限から始まります。
日本国憲法を守らなければ、基本的人権を守ることはできません。私たちは平和の下で生きる権利をもっていますが、この権利はたたかわなければ、維持することはできません。
ぜひ、自民党の憲法改正草案を読んでください。この憲法改正草案を読んで感じたことを率直に語っていただきたいと思います。










ディスカッション
コメント一覧
選挙が終わってから、途方に暮れています。まだ仮設住宅に暮らす人たちもいる中で、近隣国を挑発し改憲に持ち込もうとする安倍総理を見ていると、怒りを通り越して涙が出てきます。改憲に抵抗する政治家の方達を、一国民として応援しています。同時に、個人として何ができるか、今考えています。どうか負けないでください。
日本人の傾向を考えてしまいますね。大勢に流されてしまうという傾向です。
「社会党を含めて他の政党が何らかの形で戦争に協力したのに対し、ひとり共産党は終始一貫戦争に反対してきた。従って共産党は他党にない道徳的権威を持っていた」(自民党の研修用教科書『日本の政党』1979年)
こういうものの見方、考え方は日本共産党だからできたというのではありません。
時流に流されないものの見方を培うためには、学ぶということが大切になります。
日本国憲法を改正したい人々の努力が、私たちの運動を上回っているという点があると思います。戦後65年以上がたち、戦争を知っている世代が80代以降になりつつあるなかで、戦争が体験から歴史的なものに変わってきています。
この歴史から何を学ぶべきなのかを真剣に問いなおして、学習運動を大いに盛り上げていく必要があると思います。平和を求める気分や感情に訴えるだけの運動ではなく、あの第2次世界大戦とは何だったのか、日本の侵略戦争とは何だったのかという歴史を学ぶ運動をおこなって、戦前と戦後を問いなおすことが必要です。
歴史についての学習会を若い世代とするべきだと思います。自民党の2012年版憲法改正草案と日本国憲法を対比して(すでに自民党がネット上に対照表を公表しています。このpdf文書の末尾には、この草案作成に参加した人々の名前が列挙されています。歴史を後戻りさせたい人々のリストになっています)いるので、これをテキストに学ぶのが面白いかも知れません。
安倍さんの動きですが、まず経済政策でこけそうです。資本主義的な経済政策は、現在新自由主義的な政策になっているので、出てくる対策は、供給側の対策ばかりです。国民の生活には視野が届かなくなっています。いっそうの金融緩和で、銀行が資金を貸すようにする、そのためにお札を印刷する(日銀に国債を引き受けさせる)というものです。社会の富を増やす努力をするのではなくて、金融政策を強化すれば、事態を改善できると思っているのは、度しがたい誤りだと思われます。お金を増やしても、紙幣は現実の価値以上に流通しませんから、結局はインフレが起こって、庶民のもっているお金の価値が下がって、経済がさらに落ち込んでしまいます。
高度経済成長の時代は、インフレが起こってきましたが、それは社会全体の富が増大する中で起こったものです。
国民の経済生活が苦しくなった原因は、デフレにあるのではありません。賃金カットが原因です。国民の購買力が低下したのでデフレになったのであって、それを機械的にインフレを引き起こして、改善するなんていうことでは、うまく行きません。矛盾が深刻になるだけです。
こけかたは速いと思います。直面している矛盾が深いだけに。軍国主義的な傾向は、諸外国から総スカン状態になると思われます。日本国内では、安倍さんの動きに対し、警戒しつつも憲法を守る運動を起こしましょう。9条の会ができたことによって、9条を守るべきだという世論が強まりました。カギのひとつは、平和を守るということとともに基本的人権を守ることだと思います。戦後、国民は私有財産件も含め、基本的人権を守るたたかいの歴史を豊かにもっています。力を合わせてがんばりましょう。