ハミガキが放物線を描いて
生活に役立つ裏技というのを知っていますか。
時々テレビで紹介されています。中にはほんとに目から鱗が落ちるような役立つものがあります。便利に使っているものの一つは、布団のシーツを簡単に付ける方法。布団の上にシーツを裏返しにして載せて、四隅を結びシーツをひっくり返すという方法です。付ける時間も短縮され、綺麗にシーツを付けることができます。
この前、テレビで残り少なくなった歯磨きチューブを振り回せば、遠心力が働いてチューブの中のハミガキが集まって出やすくなるという方法を紹介していました。
「なるほど。これはいい」
そう思ったのはぼくだけではないと思います。
まずは、チューブのおしりを持って振り回し、次に、もっと効果を上げるために腕を大きく振り回してみました。すると、冷たい感触が首の後ろにありました。
「えっ」
驚いて触ると白いハミガキが手に付きました。
歯磨きチューブを見ると、カチッとはめるべきフタがはまっておらず、少し隙間が空いています。
空中に飛び出したハミガキが、綺麗な放物線を描いて、首に着地するイメージが鮮明に浮かびました。周りを見渡すと床の前方にも後方にもハミガキが散乱していました。洗濯機の横にも付いています。後方のハミガキは、リビングに入る入口の柱にもべったり付着していました。
雑巾で綺麗に拭き取ってからハミガキをしましたが、ハミガキは残りわずかでした。
今日一日はミントの匂いがする男になってしまいました。ハミガキを振り回す時は、くれぐれもフタがしっかりしまっているかを確認しよう──これが本日の教訓でしょうか。
Ｅさんに依頼していた時計は、無事バンドが交換されて戻ってきました。Ｅさん、ありがとうございました。お礼は「見逃した」といっていた海南市教育委員会が出演した「探偵ナイトスクープ」のダビングDVDにします。生まれ変わった時計がこの写真です。これであと4年は持つかも知れません。次に買う電波時計は、金属製のバンドにしようと思います。シチズンが安いからいいかな、と思っています。ウレタン製のバンドにはくれぐれもご注意を。
