あなたの力は決して小さくない
権力を握っているからといって、何でも自由になるというものではない。こうしたいと思っていても、叶わないことも多い。歴史はせめぎ合いの中で決まって行く。
もちろん、力を持っている人は、ことを起こす力がある。でも社会に働きかける場合は、全知全能にはなり得ない。
政治的にも経済的にも力の弱い位置にあるぼくたちは、社会に働きかけて、団結しようと呼びかけて、行動を起こそうとしている。その時に力になるのは、物事の真実だ。この真実の力に依拠して、力を合わす。
議会での発言も同じ。真実がどこにあるのか。この力で訴えかけて行く。それが、事態を動かすことがある。権力をもった人々の行動を変える場合もある。
せめぎ合いの力が強ければ、事態は変えられる。
日本の主権者は、国民一人ひとり。一人ひとりの国民が、立ち上がれば、歴史は動く。日本の場合、この力の行使の機会が選挙だろう。
しかし、選挙がすべてではない。選挙から選挙までの期間は、選挙と同じくらい重要だ。要求に基づいて運動をすることで、真実は伝わって行く。
一人の力は小さいように見えるが、決して小さくない。歴史を作っているのは、人間と人間によって形成された社会。社会に働きかける方法は、数多く存在する。社会を動かせば歴史は変わる。
あなたの力は、決して小さくない。
