朝日新聞、読んでげっそり

雑感,出来事

朝日新聞の4面に掲載された、志位委員長の記事、「2022参院選党首走る」を読んでげっそりした。党首の動きと主張をその政党に沿って描くのなら、選挙の焦点、国政の焦点がどこにあるかを見据えて、真正面から党首が今訴えている内容に迫り、同時に新聞社の問題意識をぶつけるというものであってしかるべきではないか。読んで一番印象に残ったのは、日本に急迫不正の侵略があったときに自衛隊を活用するという日本共産党の見解に対して、「与党や維新などから『ご都合主義』といった批判が浴びせられている」という下りだった。この批判を載せるのであれば、「党首走る」というテーマなんだから、日本共産党の見解を分かるように伝える必要があるだろう。記事を読んでも、日本共産党の見解が分かるようには書いていない。

「『逆流』に危機感 進む現実路線」という見出しが内容の薄さを最初から物語っている。
日本共産党の自衛隊活用論は、2000年の党大会で詳しく展開されたもので、今に始まったことではない。なんだか今のこの時期、ウクライナ危機の中で日本共産党がにわかに自衛隊活用論という現実路線に変わってきたかのような描き方だ。
「新聞社の劣化の激しさはここまで来ているのか。志位さんへの取材もなしか」
これが読んだぼくの感想だった。
記事には志位さんへのインタビューも問いかけも何もないので、日本共産党の周辺、もちろん志位さんの追っかけはしているかも知れないが、表面だけなぞった記事だった。一昔前なら、若い新聞記者にデスクが、「おまえこんな記事しか書けないのか」というのではないだろうか。
こんな上っ面の記事しか書けない日本のメディアは、一体どこまで腐敗しているんだろうか。


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Posted by 東芝 弘明