『ボローニャ紀行』

雑感

うだるような暑さになってから、家族3人2階に寝ることになった(クーラーに導かれての睡眠ということ)。ぼくは、自分の書斎に布団を敷いてタオルケットを掛けて眠っている。本棚の前で寝ているので、大地震が起こったら本の下敷きになってしまう。大量の本の前で寝ていると、なんだか読んでいない本たちが、毎日語りかけてくるような感じになってきた。

朝起きて、まず目に見えるのは本の背表紙になる。「読んでないよね」というだけではなくて、その本を買ったときの気持ちと情景が半眠りの眼に浮かんでくる。
それで。
いくつかの本を手に取ったりする。今日なんかは、井上ひさしさんの「ボローニャ紀行」を手にして読み始めた。
この紀行本の冒頭は、イタリアの地図から始まる。いくつかの地名が出てきて、ボローニャにいざなってくれるが、イメージが全く湧かない。
本を数ページ読んだ時点で、iPadを手にしてイタリアの地図を見ることにした。井上ひさしさんの何千分の1の土地勘しかないので、地図で地形を確認した。ボローニャを発見すると嬉しい。ベネチアにわりと近い。
イタリアは、ブーツの格好をしているが、性別は男だというところから、井上さんのお話は始まっている。

この本と地図とでボローニャに行こうと思う(バーチャルだけどね)。案内役は井上ひさしさん。導きの糸は日本語の文章。この本は、ボローニャに行きつつ日本国憲法を訪ねる旅になるらしい。

本棚の前で寝てたら死ぬよねと思いながら、朝一番日本のことを考えたり、本が語りかけたりする生活はなかなかいい。


にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 和歌山県情報へにほんブログ村 政治ブログへにほんブログ村 哲学・思想ブログ 哲学へにほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへブログランキング・にほんブログ村へ

雑感

Posted by 東芝 弘明