メディアと誤報
朝日新聞の謝罪記事は、率直のものだと感じた。この問題は、朝日が今後社内で再発防止に努めればいいだけの話だと思う。
しかし、産経新聞は少なくとも、朝日新聞を批判できる立場にはない。
産経だから許されるというようなものすごい誤報が過去にいくつも存在する。
朝日新聞を批判できないほど、誤り方が常識を超えている。産経はちょっと度が過ぎている。
読売新聞にも誤報はある。日経新聞記事より。
誤報は、どうしても起こる。情報元が嘘をついていて、それを見抜けない場合は避けられない。読売のiPS細胞を活用した心臓移植の記事は見抜けなかった例。従軍慰安婦の吉田清治証言のときと本質は同じ。朝日が誤ったのは30数年後。ここが違う。メディアと誤報、対岸の火事ではない。
何で朝日の擁護をするのが知らないけど・・・笑。朝日の誤報と産経・読売の誤報は、同じ誤報でも質が違う。
産経と読売の誤報は単なる取材の確認ミスによる単純な誤報です。
朝日は違う。明らかな大衆誘導性を意識した誤報というか、報道の平等性を完全に逸脱した報道。極論をいえば、誤報ではなく、捏造記事に等しい。アウトです。
誤報記事と捏造記事は、全く違う質のものです。朝日は捏造記事を配信する・・・・それは一般読者の評価になった。まあ~これで朝日の品格はガタ落ち。完璧に日経に追い抜かれた。
東芝さんは、捏造記事を支持するのかな?・・・自分の信念に近い朝日なので擁護する?・・・笑。
朝日新聞の誤報を擁護しているわけではありません。でも他の新聞も誤報はあります。産経はそのチャンピオンです。江沢民死去は、ひどいですよ。中国の元トップを死亡させて、生きているのが確認できた時点で訂正したんですから。
イラク戦争のときはひどかったですね。過去11年の中の最大の誤報はイラク戦争報道です。
まずはアメリカ本国のニューヨークタイムズ
「2002年9月8日、ジュディス・ミラー記者による記事で「イラクが過去1 – 2年にウラン濃縮技術に必要なアルミニウム管数千本を入手しようとしていた」という政府関係者からの情報を掲載した。その日チェイニー副大統領はTVでのインタビューで「これは今朝のニューヨークタイムズにも載っていた確実な情報だ」と述べ、フセイン大統領の核開発疑惑を訴え、イラク戦争への世論誘導に利用した。後に捏造であると判明するこの情報を流したのは、他ならぬチェイニー副大統領のスタッフ(リビー副大統領首席補佐官)だった。いわばチェイニー副大統領の自作自演である可能性が高かったわけだが、ジュディス・ミラーとニューヨークタイムズは情報源秘匿の原則に従って、この事実をイラク開戦後もずっと隠蔽していたため「ブッシュ政権の情報操作に加担した」と厳しい批判を受けた。
2004年5月26日、同紙はイラクで大量破壊兵器が発見されなかったことを受け、イラク開戦前の記事に誤りがあったと自己批判をする編集者の記事を掲載した。誤りがあったとされるのは、上記の記事のほかに2001年10月26日付の、イラク国内にテロリスト訓練所と生物兵器製造所があるとする記事と、同年12月20日付の、バグダッドの病院地下に大量破壊兵器の保管施設が存在するというイラク亡命者の話を伝えた記事など数本。同紙は「記事は正確ではなく、あってはならないものが幾つもあった」としたうえ、その後の取材で間違いが分かった記事も修正しなかったという。
5月30日には社外審査役(オンブズマン)による、過去の記事の検証と誤りを指摘する記事を掲載した。 同年10月3日には、イラクの核疑惑に関する特集記事を掲載し、その中で米政府の組織的な情報操作があったことを指摘し、ブッシュ政権の責任を厳しく追及した。
なお、ジュディス・ミラー記者はその後、イラク大量破壊兵器報道を巡るプレイム・ゲート事件に関連して連邦大陪審での証言を拒否したため収監される。同紙は「取材源秘匿」の原則に則ってミラー記者を擁護してきたが、ミラー記者が独断で取材源を明かして釈放されると一転して全社を挙げて非難に回る。同紙の編集主幹ビル・ケラーは、全社員へ当てたメールでミラー記者への擁護を撤回すると、同紙コラムニストのモリーン・ダウドはミラー記者を「大量破壊女」と批判した。同僚たちからの非難にいたたまれなくなったミラー記者は、2005年11月8日付けでニューヨークタイムズを退社したが、ニューヨークタイムズの彼女への対応は「昔付き合っていた女を振るようだ」(ニューズウィーク)と揶揄された。(ウキペディア)」
長くなりましたが、この事件は新聞報道にとって、極めて重要な意味をもっています。
ニューヨークタイムズは、大量破壊兵器問題をめぐって、大変な事態が発生しました。誤報の原因は、チェイニ−副大統領のスタッフによる情報提供(情報操作)にありました。ニューヨークタイムズのニュースが、ブッシュ大統領に戦争への口実を与えることになったので、事態は深刻でした。
しかし、時間はかかっても、ニューヨークタイムズは誤報記事の誤りを自己批判しています。記事によって、戦争を後押しし、罪のないイラク人を大量に殺したのですから、この問題は、極めて深刻な事件だったということです。ちなみにアメリカは、記事を訂正しても謝罪はしないようです。日本とは文化が違います。
大量破壊兵器がなかったことによって、アメリカとイギリスが仕掛けた侵略戦争がまったく大義のない戦争だったことを証明しました。
日本はどうでしょうか。
産経
「2003年のイラク戦争の“大義”をめぐり、時の産経抄筆者・石井英夫は、開戦当時「大量破壊兵器の廃棄を目指す戦いだ」と主張した。大量破壊兵器の捜索が難航するにつれ「独裁政権打倒の是非が、この戦争の大義を問う鍵である」と主張を変え、発見が絶望的になると「戦争に大義や正義を主張するのは無意味」と主張した。小林よしのりは、イラク戦争中数度にわたって『新・ゴーマニズム宣言』の中で石井の主張を批判している。(ウキペディア)」
読売
「2003年3月、米英によるイラク戦争の開始にあたって、「湾岸戦争から十二年後の今もなお、大量破壊兵器の廃棄義務を履行していない」(3月9日社説)「大量破壊兵器を廃棄した、というフセイン政権の主張は、まだ立証されていない」(3月14日社説)「問題の本質は、イラクの大量破壊兵器がテロリストの手に渡る危険性をどう排除するか、である」(3月19日)など、イラク攻撃に賛成する論陣を張った。しかし2004年の米政府調査団による最終報告にて、大量破壊兵器がイラクに存在しなかったことが結論付けられた[46]。(ウキペディア)」
日本は、大量破壊兵器がなかったことを受けても、記事の訂正もなければ、戦争に賛成したことに対する反省もありません。日本政府も、自衛隊派遣はおおむね正しかったという態度をとっています。
イラク戦争のときの報道は、誤報の中でもおそらく最大級の誤報だと思います。2003年のできごとですから、過去11年間で最大の誤報は、この戦争報道でしょう。
もちろん、朝日も毎日も程度の差はあれ、イラク戦争を批判的に見てはいませんでした。日本の新聞は似たかよったかでした。侵略戦争だと書いたのは「赤旗」だけでした。
トリノさんの言葉を借りていえば、「赤旗」以外はみんな「明らかな大衆誘導性を意識した誤報というか、報道の平等性を完全に逸脱した報道。極論をいえば、誤報ではなく、捏造記事に等しい。アウトです。」ということになります。
朝日を擁護するつもりはありません。しかし、誤りを認めれば、それでいいでしょう。さらに謝罪をしていますし。これ以上のことは外からとやかくいうものではないと思います。朝日新聞の自己検証に対して、コメントしたければすればいい。
マスコミと主義・主張をダブらせて賛否を問うのはいささか・・・なぁ~。
赤旗に関しては主要5新聞とレベルが違いすぎ論外なのでコメントしません。
日経が一番冷静な記事だと思うけど・・・・僕なんか見るのは、日経かロイターのサイトがほとんどです。
STAP細胞に関する記事なんか、日経は3月ごろに「だれもあると思っていないSTAP細胞」という表題で記事を配信しています。
見る目が一番冷静なのが日経です。
ニューヨークタイムズの記事にあったように、イラク戦争は、大量破壊兵器がイラクになかったことによって、米英の仕掛けた戦争に根拠がなく、侵略戦争だったことが明らかになりました。
このことが明らかにならなかった国の一つが日本でした。トリノさんが書くように、日本では共産党の主張であるかのような、けったいなことになっています。
イラク戦争は、小泉内閣の下で大本営発表と同じような状況を作りました。戦争をどう報道するのか。
マスコミを見分ける試金石になります。誤報の域を超えた異様な状況だったということです。
ニューヨークタイムズは、最初の情報が政府によってリークされたでっち上げでした。この事実が暴かれることによって、ブレアが失脚し、アメリカではオバマが誕生しました。
メディアによる過去11 年間の最大の誤報は、アメリカ政府の嘘を見抜けなかったことからはじまりました。戦争に口実を与え、多くの市民の命を奪ったアメリカ政府を告発することがメディアの使命です。
誤報というのであれば、この事件を教訓にする必要があります。偽情報をつかまされたという点では、従軍慰安婦の吉田証言のときとパターンは同じです。
>誤報というのであれば、この事件を教訓にする必要があります。偽情報をつかまされたという点では、従軍慰安婦の吉田証言のときとパターンは同じです。
と朝日の誤報を認識すると、従軍慰安婦が強制による性奴隷という認識も否定しなければいけない。強制という事実はないのだから、日本軍に責任はない。
都合のいいところだけを取ることはできません。朝日は誤報・・・つまり従軍慰安婦は強制ではない。
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井上伸さんという方の記事が面白いです。
従軍慰安婦のシステムは、軍の学校で作り方を習ったとか、中曽根康弘さんが3000人の軍隊を率いるときに、苦労して作ったと言っています。これだけでも、軍が関与していたこと、性奴隷だったということを表していると思います。
東芝さん、いいとこだけ取るのはダメですよ。朝日が記事を訂正したということは、朝日が慰安婦の強制を否定したということです。
どうして、そんなに日本軍の悪口を信じたくなるのかしれないけど、吉田証言は嘘なので根拠がないということ。
井上伸さんという方の記事と中曽根の言ったことは、軍が従軍慰安婦を帯同したという事実であって、強制したという事実ではありません。混同して解釈しています。
いつも共産党はいいとこどりする。・・・原発でも電気料金の値上げに対する責任を取らない。まあ~反対だけが取り柄なのでそれでいいけど・・・笑。
それと・・歴史観もなぁ~・・・・もしかして明治維新のあたりの歴史は習わなかったの?大久保利通なんか知っている?中世は?・・・いつも感じるんだけど、歴史観の厚みがない。薄い歴史・・・そんな感じです。
メディア論なので、ちっとばかし述べさせてもらいたいのである。
本日午後9時からNHKスペシャルがあった。「臨死体験の謎に迫る・死ぬ時心はどうなるか先端科学が挑む゛死, ▽立花隆が徹底取材!▽体外離脱を自ら検証 神秘体験生む脳の働き」
この番組は必見であると俺は思ったのであるが、本日、日曜のしんぶん赤旗には18面のテレビ欄にも10面のテレビ・ラジオ欄にもどこにも紹介記事はなかった。
俺は思う。立花氏は「日本共産党の研究」で(俺は3巻とも昔、大分昔だが読んだ)共産党に喧嘩を売った男で、共産党も負けじと反証記事を出してやりあった人物という事は知っている。
だが然しである。今夜の番組のような10年に一辺あるかないかのような優れた番組を完全無視するとは赤旗も度量が狭い。今夜のNスペは脳科学の最先端科学を紹介していた。20年前に出版された立花隆の「臨死体験」は俺も読んだが、それから20年の時をへて最新科学を紹介しているのに黙殺するとは何事か。
俺は気分が悪い。
それにしても人間死んだらどうなるのであろうか。最先端科学でもっても結論は「分からん」であった。
東芝さんは共産党の議員だが、度量は狭くないので、この番組は観たはずである。番組最後の、死期の迫った立花氏(立花氏は膀胱癌再発と転移で余命が短いと考えられる)と、なんとかちゅう外人の対談は面白く深く考えさせられる対談であったなあ。
それにしても、脳科学は凄まじい進歩を遂げているようだが、肝心のソクラテス以前からある「人間は死んだらどうなる」という究極の謎にはさっぱりらしい。脳科学も日進月歩だが、肝心の所には手が届かないようだなあ。永遠に分からんのかもね。
それにしても、興味を引いたのは神秘体験の所だった。神様はひょっとしているのじゃないの? と思ったね。
それにしてもYouTubeの川井郁子の「レッド・ヴァイオリン」はいい。感動する。最近ではこれが1番だな。
立花隆さんの脳に関するお話しは読んだことがあります。面白いですね。番組は見ていません。残念ながら。こういう時にレグザのタイムシフト再生がほしいですね。
人は死んだらそれで消えてなくなるのに決まってるだろう・・・笑。それと最新科学でも死後の世界を否定できない・・・が正しい表現で、死後の世界なんかあるわけないじゃん。死後の世界はUFOとおななのよ。存在を証明できないけど、否定もできない。「ない」ということを証明するのは非常に難しい。その人の弱みにつけ込んで商売しているのが坊主です。
東芝さんの主張も同じ・・・間違いだとうことを証明するのは非常に難しい。本気で非武装中立や反原発を信じると、それを否定するのは困難を極める。
川井郁子の「レッド・ヴァイオリン」は、「アランフェス協奏曲第2楽章」が特にいいのです。俺はこの曲は、ギタリストの村治佳織の「アランフェス協奏曲第2楽章」を最初聴いていたのだが、偶然、川井郁子に辿り着き、病みつきになりました。心の闇を持つ俺には心の憩いになる。
東芝さんも是非聴いてみてよね。東芝さんは心の闇はないだろうけど・・・爆笑
なんか、コメントの順番がへんてこりんになったな。
トリノ君、お疲れさん。最近、東芝さんと激しくやりあってるねえ。元気があるねえ。東芝さんもタメになると褒めていたよ。
ところで、君の↑の主張は簡単明瞭でさすがだなあ、と思わせる、つまり、光っていると言ってもいいだろう。だが、愚鈍な俺はその主張では納得出来ないのだよ。
つまり、俺はまだ死んだ事がないので、「人は死んだらそれで消えてなくなるのに決まってるだろう」という事に素直にうなずけないのだ。ひっかかる訳。
ああ、誰かもっとマシなコメントくれんかなあ。
悩める子羊に主よ知恵をお授け下さい。アーメン。
ここのコメントは遊びだよ・・・遊び。
それと、僕のような合理主義者と違って救いを求めるなら、宗教に入って悟りをひらくしかない。
おすすめが、真言宗・・・高野山が聖地なんだけど、一度行ってみたら?冬は寒いのでダメだけど、夏に行くと最高。おまけに世界遺産の登録リストに入っているので外国人観光客も多い。行くだけで心のケアになるかも・・・僕の場合ありがたくもなんとも思わないけど・・笑。
お経を唱えても現実社会にはなんの役にも立たないけど、心の闇を持った人はそれを解決してくれるかもしれない。
僕の場合、税金も納めないクソ坊主の集団としか思えないが、人によるとありがたく見えるかも・・・爆笑。
合理主義者は嫌いだ・・・爆笑。
だが、高野山は1度行ってみたいな。観光で。名物はなんだい?
高野山の名物?胡麻豆腐だよ。
それと高野山の頂上の面積は小さいので、1日あれば十分観光できる。まあ寺と坊主と墓だけの街だ。ただ真言密教の聖地として1,000年以上の歴史があり、雰囲気が圧倒されるような感じがする所なので、まあ~一度行けばいい。
ごま豆腐はおいしいですよ。