日本共産党は戦後の原点を守ると言う点では極めて保守的です
カラオケ関係で働いている妹から話を聞いた。
大手の全国展開しているカラオケの何社かが株式を上場しようとしているらしい。その関係で売り上げを大きく伸ばそうとしているという話だった。カラオケ業界は、価格破壊が非常に激しく進行していて、お昼の時間帯の部屋代はものすごく安くなっている。
夜になると部屋代は、フリータイム、つまり1時間いくらと言うのではなしに時間帯の枠を設定して、その範囲なら1回1人1800円とか、1940円とかいう金額だ。これで相当な時間歌い放題ということになる。このような仕組みで、どうやって利益を上げているのだろう。
利益のカギは飲食だということになる。そこでこの飲食をどうするのか、お店の収益はここにかかっている。
人件費を極端に削って1人でお店を運営しているとか、いう話もあるらしい。
たとえば、コカコーラのロット(量のことがよく分からない)が、通常12000円なのに、全国展開しているチェーン店は、3000円で仕入れているらしい。値段の安さの秘密は、買取制度にある。通常は、コカコーラのメーカーからもってきてもらい充填してもらうので、12000円という金額になるのだけれど、チェーン店は会社が購入し、会社が各お店に卸すという方法を取って安くしているようだ。
全国展開しているお店が、価格破壊を起こして現在の状態になっている。個人のお店も、この価格破壊につき合わされて、価格を安くしているが、全国展開しているお店の場合は、機器メーカーとの協力関係も濃く、新機種をお試しで無料配布してくるようなこともあるという。
この話を聞きながら、思い浮かんだのが、安倍さんの「日本を企業が世界一経済活動しやすい国にする」という話だった。「がんばっている企業を応援する」という話は、自民党の候補者がおこなっていた。この2つの話を合わせて行くと、どうなるのだろう。
答えは、大手企業の経済活動を応援するということにしかならない。
規制緩和を徹底的に進めていくと、資本力の大きな企業が生き残れるような形が進行する。なぜか。答は簡単。規制というのは、経済の均衡的な発展のために、自由競争にまかせれば、資本力の強い企業だけが生き残ってしまうので、さまざまな規制を設けて、中小零細企業でも経済活動ができるようにしていたからだ。大企業が、以前よりも遙かにさまざまな事業に進出できるようにし始めているが、これを推し進めていけば、どうしても弱肉強食になって、中小零細企業のシェアが小さくなっていく。
介護の分野や保育の分野に株式会社の参入を認めているが、こういうことが全分野で展開されているということだ。
「がんばっている企業を応援する」
ものすごく聞こえがいい。でも、現在の日本社会の中で、圧倒的多数の企業はがんばっているというのが、本当の現実なのではないだろうか。規制緩和を推進し、業績を伸ばしている企業=がんばっている企業だとしたら、日本に残るのは大手のチェーン店だけになる。
お酒の販売の規制を酒屋さんという免許を持っているお店に限っていた時代から、時代が大きく変わったときに、酒屋さんまわりをしたことがある。口々に酒屋さんが語っていたのが、お店に降りてくるお酒の価格の違いだった。大手チェーン店がお酒の安売り合戦を今も繰り広げているが、大規模に大量購入できるお店のお酒の仕入れ価格が、個人の酒屋さんとは全く違う価格になる問題は、その時にすでに表面化していた。
価格破壊は、ワーキングプアによって支えられている。安い給料と安い商品というのは、悪魔のサイクルのごとくリンクしている。
カラオケの価格破壊は、個人で細々と行っているカラオケboxの経営を圧迫している。つぶれたお店を大手カラオケが安く手に入れて、内装をリニューアルして再オープンすることも多いようだ。
企業が世界一活動しやすい国を作るというアベノミクスは、日本のきめの細かい中小零細企業の息の根を止める作用を及ぼす。それは、地域経済の破壊に直結する。大手企業の進出先は、当然人口の多い都市部から始まる。このような経済政策は、人口の都市への集中と田舎の破壊という作用を及ぼす。
日本における経済格差は、地域較差となって表面化し、和歌山県のような地域を蝕んでいる。和歌山にアベノミクスはやってこないだけではなく、アベノミクスは、和歌山の経済を破壊する。
地方創生は、破壊するアベノミクスを手直しするものではない。鍋の底をぶち破るようなことを一方でしながら、地域間競争を組織して創生を図れというに等しい。
和歌山に住む人間は、地域の経済を自分たちの目で再自覚して、何を守らなければならないのか、地域で生きるということの意味は何なのか、進行する破壊とどうたたかうのか、という視点で取り組みを組織しなければならない。安倍さんの経済政策を地域の自民党の方々と一緒に、その本質を見極めて、それに立ち向かっていかないと、地域の再生はありえない。進行している危機に対して、アベノミクスにしがみついていると、地域の経済は守れない。
日本共産党は、第一次産業を守り、地域の経済を守ろうと訴えている。実はこの方針は、ある時期まで自民党が大切にしようと語ってきたことだった。戦後の原点を守ろうという点で日本共産党は極めて保守的なのだと思う。憲法を守り平和を守るという戦後の変化は、戦前からすれば極めて進歩的で革新的だった。しかし戦後70年近くなって、日本共産党が守ろうとしているのは、戦後の原点だ。この戦後の原点を守ることが、21世紀の明るい未来に繋がるという確信をもっている。日本共産党のこの保守的な立場は、伝統的な日本の保守的な考え方と合致し始めている。
自民党の中には、戦後の原点を大切にしてきた部分がある。地域を愛し、和歌山県を愛している保守的な人々と日本共産党の考え方は、深く一致し始めている。
自民党の安倍さんは、日本を過去の日本に生まれ変わらせようとしている。これは戦後の自民党の否定でもある。自民党のまっとうな部分と日本共産党との対話と共同。ここに日本の未来があるかも知れない。









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