晩秋という季節の響き

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11月が始まる。季節が冬に向かう。
11月は、晩秋の寂しさが街に溢れる季節。センチメンタルな感じ、感傷的な雰囲気が好きなので、この頃の季節には、どことなく愛着を感じる。
孤独であることを嫌いなはずなのに、孤独でありたいという屈折した思いがどこかにある。
萩原朔太郎の詩を読むと孤独な中の美というものを感じる。月の光の冷たさの中で一人空を見ているようなイメージを感じる。
11月のはじめは、鮮やかに色づいた木々の葉が枯れ始めて落ちる時期。
そういうときは、自分の内面を見つめ直して、静かな時間を送るのもいい。
10代の後半の失われたはずの感傷がよみがえってきて、周りが新鮮に見える。
秋に別れを惜しむように、空気さえ色づくような感じが広がる。訪れてくる冬は、乾いていて悲しみは景色の中から抜けていく。冬の景色を見ていても悲しくはならない。そこにあるのはからっとした厳しさ。しかし、その厳しい冬は、春への前向きな変化。夜明け前の澄んだ時間。
晩秋は、さまざまな思い出を胸によみがえらせてくれる大事な短い期間なのかもしれない。
森の中に入り、好きな音楽に浸って景色を眺めるのがいいかもしれない。


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Posted by 東芝 弘明