同窓会の打ち上げ
笠田駅に着いたのは、電車が入ってくる1分前だった。妻の車から降りて駅舎に入るとホームに4人が立っているのが見えた。挨拶をしてから切符を買い、話をしていると電車が走ってくるのが見えた。3時49分発和歌山行きの電車だった。ホームに着いても、全てのドアが開かない。開いているドアまで移動して、5人で空いている席に座った。途中、粉河の駅を過ぎて少しすると粉河中学校の校舎が見えた。
「こっちから見るとこう見えるのか」
国道を車で走る時とは違った風景が目の前に流れていく。
和歌山駅に着いたので、高架を渡って和歌山駅の正面改札から外に出た。
「歩いて行ってみよう」
この提案に賛成して、5人で県庁前まで歩くことにした。けやき通りの歩道は整備されてかなり広いものになっていた。夏、駅に向かって左側の道をお城の西の丸公園から和歌山駅までデモ行進したが、今日は反対側の歩道を県庁前に向かって歩くことになった。
歩いて行くのと車で行くのとは、見える景色が違う。車で走っていると町並みを見ているようで見ていないのがよく分かる。居酒屋があったりCafeがあったり、建っているビルの壁面の模様が見えたりする。「歩くと脳が活性化される」という言葉が浮かんできた。
お城の堀のところで左に折れるかどうかで話になった。結局、真っ直ぐ42号の交差点まで歩き、歩道を渡って県庁前の大通りに行くことになった。
その交差点から県庁前の通りまでの間に色々なお店があることが分かった。地下に飲食店があるところもあった。新しいお店になったのか、1軒はお店の名前を紙に書いてクリップでとめられていた。
和歌山県庁前、県民文化会館の右隣の通りに入ったところにフランス料理店のビストロ・ソレイユがある。このお店は、中学校時代の同級生が経営しているお店だ。
「5時15分頃着くかな」と目処を立てて歩いていたが、到着したのは5時20分だった。
40分から45分ほどかかったが、歩くことによって、左側の腰から足の付け根にあったちょっとしたシビレが完全に消えた。血流が改善したのかも知れない。
ぼくが先頭に立ってお店のドアを押して中に入った。
「同窓会の打ち上げはこのお店で行おう」
この企画は、同窓会の2次会で出ていた話だった。みんなの願いを実現して、締めくくりにしよう、そう考えて呼びかけて実現した企画だった。
最後の幹事会。反省すべきことを出し合い、会計のことを確認した。
6時を過ぎると予定していた参加者が五月雨的に集まってきた。
同窓会に来てもらえなかったY先生にも参加いただいた。先生は若く感じた。年齢が近くなったような感じがした。
中学校時代や高校時代の話が飛び出してくる。ジグソーパズルのように記憶が繋がっていく。話をしていると知らなかった話が見えてきたりする。
参加者一同、最後に記念写真を撮った。心地よい感じで散会した。一時寒かった感じがしたが、ここ数日は暑さが少し戻ってきたので、お店の外に出ても寒さは感じなかった。9時30分過ぎ。県文の建物も静に暗かった。ときおりホテルから出てくる車が、目の前を通り過ぎて行った。
「ありがとう、またね」
先に帰る人、先生、マスター夫婦に声をかけて手を振った。
帰りは3台ほどの車に乗せてもらって帰ることになった。










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