橋本市新春のつどい

出来事

橋本市の新春のつどいに大阪府泉南郡熊取町の町議会議員、江川けいこさんが琵琶演奏をしてくださるので、つどいに参加させていただいた。参加費500円でコーヒーとケーキ付きの新春のつどいだった。
阪本、高本両市議の報告から始まり、雑賀県議、坂口多美子参議院和歌山選挙区予定候補のあいさつがあり、休憩に入った。ぼくは、作家のNさんの隣に座ってコーヒーとケーキを食べていると、江川さんたち3人が会場に入ってきた。
佐無田さんのフォークギターによる歌のあと江川さんの琵琶演奏が始まった。
演目は、平家物語より『祇園精舎』と『一ノ谷』、『上原良治にささげる知覧特別攻撃隊』の3本が披露された。琵琶演奏は、琵琶を垂直に立てて弦の部分を全く見ないで撥(ばち)で弦を弾き音を出す。琵琶を垂直に立てて演奏する江川さんは恰好良かった。

『祇園精舎』は、有名な『平家物語』の冒頭の部分を演奏するものだった。ぼくは、有名な古典や現代小説の冒頭部分を暗記するのが趣味だったので、中学校の時に習った『平家物語』の冒頭をそらんじることができる。この冒頭は、盛者必衰の理を説いたもの。まさに弁証法の精神に貫かれている。Facebookにアップすると「かっこいい」という書き込みがさっそく返ってきた。

上原良治という人物は、『きけわだつみのこえ』の冒頭に掲載されている。特攻隊員の遺書にあたる文章だ。1945年5月10日、出撃の前夜に書かれた文章の中に、次のような下りがある。
「権力主義全体主義の国家ハ一時的に隆盛であらうとも必ずや最後にハ敗れる事は明白な事実です。我々ハその心理を今次世界大戦の枢軸国に於いて見る事が出来ると思ひます。ファシズムのイタリヤは如何、ナチズムのドイツ亦既に敗れ、今や権力主義国家は土台石の壊れた建築物の如く次から次へと滅亡しつゝあります。真理の普遍さは、今現実に依って証明されつゝ過去に於いて歴史が示した如く未来永久に自由の偉大さを証明して行くと思はれます」
特攻作戦については、次のように書いている。
「空の特攻隊のパイロットは一器械に過ぎぬと一友人が云った事は確かです。操縦桿を操る器械、人格もなく感情もなく勿論理性もなく、只敵の航空母艦に向かって吸いつく磁石の中の鉄の一分子に過ぎぬのです。理性を以て考へたなら実に考えられぬ事で強いて考ふれば彼等が云ふ如く自殺者と云いませうか、精神の国日本に於いてのみ見られる事だと思ひます」

『上原良治にささげる知覧特別攻撃隊』は、江川さんのお母さんである法隆院豊島旭鳳。江川さんのお母さんが江川さんの琵琶のお師匠さんだ。
演奏している写真を載せておく。
江川けいこさん、ありがとうございました。ご苦労さまでした。
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出来事

Posted by 東芝 弘明