税金の還付請求のための確定申告
一日中雨だった。思った以上に気温は下がらなかった。
車から降りるときも雨脚が早かった。山は霧にかすんでいた。
確定申告のために儲けられた防災センター1階の部屋には4人ほど住民が確定申告の手続きをしていた。
毎年、役場に源泉徴収票と生命保険の納付証明証をもって申告の手続きに行く。コンピューター入力に替わったので、資料を提示してしばらく待つと申告書類のコピーが印刷されて出てくる。何年間か確定申告の書類を資料として持っておく。所得の確定がどのようにして計算されるのか、申告書類を持っているとよく分かる。
「税務課に異動になって何年になりますか」
ブラインドタッチでキーボードを叩く女性職員に質問した。
「3年です」
「税のこと全て分かるようになりましたか」
「いえいえ、まだまだです」
彼女は、少しはにかんだ笑顔を浮かべたが、画面に向き直ってきりっとした顔になった。
「確定申告の事務は楽しいですか」
「税のことがよく分かるので勉強になります」
「そういう気持ちなら大丈夫ですね」
こういう会話を交わしながらも、てきぱきと書類が作成されていく。
1種類、源泉徴収票を持ってくるのを忘れたので、昼から持ってくることになった。
「書類をお返ししておきます。役場に全てのデータが届いているので、書類はこれで完成です。役場が持っている書類はありません」
分かりやすい説明だった。
昼から源泉徴収票を持っていき、申告事務は完了した。










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