高野山にお墓掃除に行った
朝9時10分に家を出て、高野山に登った。
「今日は少し飛ばしてみよう」
そう思って、アクセルを踏んだ。かなりのスピードで走っていた白いクラウンに追いついたのは、矢立の信号だった。クラウンの前に赤い乗用車がいた。あと7点数キロという高野山への道をくねくねと上っていくと、白いクラウンは、赤い車の後ろにぴったりと付いて、カーブになると左右に車を振ったり、頻繁にブレーキを踏んだりした。車間距離がほんとに短い。ああいう運転をすると前の車がプレッシャーを感じてしんどくなってくる。しかし、赤い車は、左によって道を空けることもせず、大門まで到着し、さらに高野山の町中を走って行く。
白いクラウンは、大阪方面のナンバーだった。ぼくは一定の距離を空けてこの白いクラウンの後を追いかけた。
お墓掃除のところへ向かう入口当たりは、道路に並行して車を停めることのできる駐車場になっている。白いクラウンは、その一角に停まったので、ぼくはその車の数台先にあった空きの駐車スペースに車を停めた。車から降りて白いクラウンを見ると、運転席から降りてきたのはジーパンをはいた女性だった。アグレッシブな運転をしていたのは、この人だった。
お墓には一番乗りで到着した。まず筒に入っていた古い槇を抜いてお水を捨て、墓の上とまわりに落ちていた杉の枯れ葉を取り除いた。作業をしていると妹と兄が到着し、しばらくして従兄の娘と従兄の嫁が来て、最後に従兄が到着した。
墓がきれいになったので、お水をかけて線香を立て手を合わせた。
11時になってからとんかつ屋さんにみんなで行って昼食休憩をとった。車の中で赤ちゃんと一緒にまっていた妹の娘が、1歳になるその女の子を抱いて食事に加わった。寝起きだった女の子は、次第に場の空気に馴染んできて、いただきますと手を合わせ、ご飯を食べさせてもらい、ごちそうさまをした。
バイバイもできるようになっていた。
高野山も春のような陽気の中、空気が澄んでいた。












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