マリーナシティにカジノというのはバカげている

雑感

和歌山マリーナシティにカジノを誘致するという話が浮上している。

日本経済新聞は次のような記事を書いている。

 和歌山県の仁坂吉伸知事は9日の記者会見で、誘致に意欲を示すカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の候補地を、和歌山市の人工島「和歌山マリーナシティ」に絞り込んだとし、同市とともにPRに取り組む意向を明らかにした。
これまで県は白浜町の旧南紀白浜空港跡地なども候補地として挙げてきた。市はマリーナシティや市北部の造成地「コスモパーク加太」を推してきた。和歌山市の尾花正啓市長が2月、IR誘致に向けた取り組みを進めると表明しており、県と和歌山市で候補地に関する協議を続けてきた。
県によると、和歌山マリーナシティは市南部の人工島で約40ヘクタールの敷地に温泉やホテル、欧州の町並みを模したテーマパークなどがある。約15ヘクタールの用地がすぐに開発可能で、IR整備が容易だとしている。
仁坂知事は「即戦力であり関西国際空港から近い。魅力的だ。国にも候補地としてどうかとお願いをしていく」と話した。仁坂知事は尾花市長とともに11日に東京で開かれるIRに関するフォーラムに出席し、候補地としての魅力をアピールする予定だ。
一方、大阪府の松井一郎知事は9日、報道陣に対して「大阪と和歌山が切磋琢磨(せっさたくま)しながら、アジアでナンバーワン、世界でも有数のIRを造りたい」と話した。IRの候補地である人工島、夢洲(ゆめしま、大阪市此花区)について、松井知事は「住民がいないので、いくら騒いでも迷惑をかけない」と述べた。「(IRから)10キロ圏内に大阪のおもてなしの拠点となるテーマパークなどもある」と大阪の優位性を強調した。
和歌山県と和歌山市は、IRのカジノ施設について日本人の入場を認めず外国人専用とする方針。大阪府の松井知事は「大阪も日本人の入場は一定のハードルを設ける」と話した。IRができるとギャンブル依存症が増えるとの懸念について報道陣に答えた。(2017/5/10 7:00)

マリーナシティには何度も遊びに行った。特に子どもが小さかった頃、あそこの場所はほとんどお金を使わずに小さい子どもを遊ばせることのできる場所として、居心地がよかった。それは今も変わっていない。子ども連れの若い家族がたくさん集まってくる場所になっている。和歌山が作った場所としては、なかなかいい場所になったと思っている。なのによりによって、あの場所にIR型のカジノを誘致するというのは、若い世代の気持ちを全く考えていない施策だといわなければならない。あそこにカジノを誘致すれば、マリーナシティの性格がまるで変わってしまう。また一つ、子どもを安心して遊ばせる場所がなくなってしまう。現在利用している人々の気持ちをちゃんと考えて施策を講じるべきだと思う。
子育て支援に熱心でない和歌山県が、子どもが集まってくる場所にとどめを刺す。これは、ものすごい愚策ではないだろうか。


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雑感

Posted by 東芝 弘明