夏の終わりと激しい雨と
夕方になるにつれて天気が悪くなった。6時頃には激しい雨が降り出した。稲光と雷がとどろいて、事務所の2階の部屋のテーブルにまで振動が伝わってくる。
夏の終わりには、よくこういう雨が降る。
草や木や花は、雨に向かって伸び上がるように手を広げていることだろう。
暑い夏はようやく終わりを迎えつつある。
子どもの頃、もくもくと空に積み重なっていく入道雲を見て、「空はあんなに高いんだ」と思っていた。背中を川原の砂地に寝ころんで焼き、勢いよく川に走り込んで水遊びをし、近くのお店でホームランバーを買って、当たりが出たらもう一本食べていた。
もくもく積み重なっていく入道雲に黒い固まりが出てくると、大粒の夕立がやってきた。
ぼくたちの子どもの頃の夏休みは、毎日同じようなくり返しだった。時間はゆっくり流れていた。
見上げていた青い空と白い雲。見つめていた澄んだ川底と水中を走る鮎の群れ。
40日間の長い夏休み。
今日の雨はそんな季節の思い出を運んできた。








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