成人式
かつらぎ町の成人式が総合文化会館で開催されたので来賓として出席した。
新成人は240数名。ものすごく少なくなった。
今年の新成人はおとなしい感じがした。
主催者側のあいさつも来賓のあいさつも、変わり映えしない。10年が1日のごとく。
自分の等身大の話しをしないから建前論だけが先行して話しが宙に浮くのだろう。
成人を代表して語った男女2人は、自分の等身大の話しをした。
こういう話しならたくさん聞いてみたい。
20歳から30歳までの10年は、世の中に出て新しいことを積み重ねていく10年になる。
この10年で自分の身に何を刻むのか、が非常に重要になる。人格形成という点で、この10年間は、かなり決定的な役割を果たす。20代の経験は、未知との遭遇という側面が強い。
30代以降は、それ以前の経験を一つの導きの糸にして、新しい問題にも少しは見通しをもって対応できるようになる。
20代の体験は、世間に荒波にさらされ、たくましくなっていく時代になる可能性が強い。
道は見えない。困難も多い。
自分が歩いた後に「道はできる」
「ぼくの前に道はない」
「青春時代の真ん中は、道に迷っているばかり」
それこそが若者の特権でもある。
車で自宅に向かうとき、
「大人があと30年生きるなら、ぼくらはあと50年生きるだろう」
拓郎さんの若い声が、ラジオから流れていた。