雨の中の敬老会
大雨の中の敬老会になった。笠田地域の婦人会は、毎年母の日に敬老会を開催する。公民館で行われる敬老会は、今の公民館に建て替わる前の古い建物だった時代から続いている。
公民館が改築されているときは、笠田小学校の体育館を借りて行われた。
議員になった二期目ぐらいから始まったものかもしれない。
公民館が改築されるとき、ホールが狭くなるので、人が一番集まる敬老会が開けるかどうか、という議論をしていた。20年程前のことだろうか。
笠田東から議会に出ていたT議員が亡くなったのは、敬老会の次の日だった。このときの公民館は古い時代の建物だった。議員になって7年ほどが経っていたと思われる。その頃のお葬式は、まだ自宅で行われていて、M町長が弔辞を読んだ姿が記憶に鮮やかに残っている。
敬老会の出し物の一番最初のプログラムが行われているときに娘から電話があった。
「傘持ってないので帰れない。笠田駅にいる」
娘はそう言った。
会場を抜け出して、雨の中を駅に急いで迎えに行った。雨は激しく降っていた。
会場に戻ると区長と議員の歌の順番が迫っていた。
