新しい時代の幕が開く
賛成討論と反対討論を書いた。夜も更けてきた。明日の本会議が終了すれば、選挙に向かって一直線に突き進むことになる。
議会の最中にアメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩国務委員長との歴史的な会談が行われた。画期的な内容だった。この件については、後日きちんと書いておきたいと思っている。
朝鮮戦争の終結への動きは軸になって、朝鮮半島の非核化が議論されている。今回の会談を根底から支えているのは、朝鮮戦争の終結だと思っている。このことが実現してはじめて、朝鮮半島の非核化が実現する。戦後警察予備隊ができ、自衛隊ができるに至った情勢の中心には朝鮮戦争があった。朝鮮戦争の最中にサンフランシスコ平和条約が締結され、同時に日米安保条約が締結された。
引き金を引いた朝鮮戦争が終結し、朝鮮半島の非核化が実現すれば、新しい時代の幕が開く。
日本共産党の主張に沿った内容ですが、・・・・・東芝さんの思いとは違った意味で、「新しい時代の幕が開く」かもしれません。
朝鮮戦争の終結ということは、在韓米軍の撤退を意味することです。そのことによって朝鮮半島が平和に統一・・・と考えるのは短絡的過ぎて、逆に混乱の歴史が始まる可能性が大きくなるでしょう。当然、朝鮮半島の不安定は日本の防衛政策にも影響してどうなるかわからない。
米国民の本音は、トランプ大統領のツイートのようなもので「アメリカ第一」「他国の軍事基地撤退」等々・・・要するに北朝鮮が米国に届くミサイルを持たないのなら、直接アメリカに危害がないので問題ない。・・・という単純な論理です。
また、アメリカ国土防衛だけが大事なので、他国の防衛はどうでもいい・・・と米国民は考えている。
こうなると・・将来、日本も在日米軍撤退を視野に入れて、外交・防衛政策を考える必要があるということです。
米朝会談が成功し、15年かかると言われている完全な非核化へ、舵が切られました。新しい歴史が始まります。朝鮮半島が不安定化するのではなく、国の在り方の違う韓国と北朝鮮の新しい歴史が始まります。中国、ロシア、韓国、北朝鮮、日本の国による新しい北東アジアの平和構想が実現すれば、紛争を戦争にしない新しい体制への展望が開かれます。
日本国憲法第9条が国際的に生きる時代が始まります。日米安保条約の廃棄が日程にのぼるようになるとも思います。
米朝関係の改善の次は、日米の対米従属関係の解消ですね。
昔、「沈黙の艦隊」という漫画がありました。
ご存知かもしれませんが、核を持った原子力潜水艦をエリート自衛官が
占拠し単独で日米に対抗するようなストーリーです。
何処にも属さない「世界の警察」がいたのなら、紛争解決の戦争や
核兵器などが無くなるような「気」がしますが・・・・。
現実は、小学生の喧嘩と同様に腕力の強い番長や金持ちが
他の生徒を従える構図は国家間でも変わらないのですね。
第2次世界大戦の結果、冷戦体制が生まれました。冷戦の崩壊後、混乱の方向に世界が動いたのではなく、超大国アメリカの衰退とともに、民主的な国連の体制の強化という方向に世界が動き始めています。
第2次世界大戦後の世界は、巨視的に見ると植民との独立、軍事同盟の衰退の方向に動き、第3次世界大戦を回避しているといえると思います。朝鮮半島における朝鮮戦争の終結は、更にこの方向を強めるものだと思います。