南衞さんの通夜

雑感,出来事

議会広報の委員会のあと、南衞さんの通夜に参列した。多くの人が来るだろうと思い45分前に会場に着いた。始まるまでの間、南さんの年齢や議員として向き合っていた時のことを思い出していた。
2003年まで8年間町長をされていた。日本が構造改革に向かい、2000年に介護保険が始まり、小泉改革がスタートを切って、市町村合併で揺れ始める時期に、南さんは町長を務められていた。

実行力と決断力のある町長だった。ごみ焼却場からダイオキシンが基準値を超えて出たときは、プラスチックごみの別回収に踏み切り、わずか半月で全ての地域で説明会を開き、スタートを切った。
「もう少し時間を置くべき」
そのときは、心底そう思った。しかし南さんは、これをやり切った。
同じごみ問題で古紙回収を無料で実現できるという質問をしたときは、提案を積極的に受け入れて、半年後に実施した。課長補佐に「東芝議員にもっと詳しく聞け」
質問後、こういう指示が出て、ぼくとの話し合いになった。

伊都橋本の合併のとき、下水の終末処理場問題が合ぺいの最大の障害になるので合併すべきでないという質問に強く反応し、「この問題は真剣に考える必要がある」という態度を示された。
引退するときは、一般質問を通じて真摯に向き合ってきたことに触れ、充実した時間だったという思いを述べた。

昨年から憲法9条を守ることと安倍内閣の暴走を止めることで意見が一致して、一緒に運動してきた。街頭でも一緒に訴え、南さんのあとぼくがマイクを握ることが何度もあった。
突然の訃報が信じられなかった。
町長時代からほとんど感じが変わらなかった。背筋のピントした人でまゆの濃さがこの人の意志を表しているように感じていた。
安らかにお眠りください。


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雑感,出来事

Posted by 東芝 弘明